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歴史博士

神代の松葉にちなむ夏の立砂 上賀茂神社(京都市) 古きを歩けば特別編・庭を巡る(3)

2012/7/24

上賀茂神社(京都市北区)の二の鳥居をくぐると、「細殿(ほそどの)」と呼ばれる殿舎の前に円すい形に盛られた一対の白い砂山がある。同社で祭神の依代(よりしろ)としている「立砂(たてずな)」だ。起源ははるか昔といい、立砂を語ろうとすれば同社自体の歴史をひもとかねばならなくなる。

円すい形の造形が美しい上賀茂神社の立砂(京都市北区)

左右対称、子供の背丈ほどに

細殿に向かって左側の立砂の頂には3葉の松

立砂は大きさも形も左右対称で、左右それぞれ子供の背丈ほどの高さに砂が盛られている。均整のとれた円すい形の造形に目を奪われがちだが、よく見るとそれぞれの頂に松の葉が立ててある。この松の葉が左右の立砂で違いのあることに気がつく人は少ないだろう。実は向かって左は3葉、右は2葉の松の葉が用いられているのだ。「3葉と2葉を用いているのは、陰陽道に基づいて奇数と偶数が合わさることで神の出現を願う意がある」と同社権禰宜(ごんねぎ)の藤木保誠さん。3葉の松の木は珍しいが境内にあるという。

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