「女性活躍企業」本当に働きやすい? 覆面座談会Wの未来 会社が変わる

2013/6/29
男女雇用機会均等法の改正から約30年。女性幹部の登用や育児と仕事との両立支援など企業の体制は進んでいるように見える。こうした制度は本当に効果を上げているのだろうか。「女性活躍企業」として政府などから表彰実績もある企業に勤める女性たちに、覆面座談会の形式で実態を聞いた。

男性は肩身の狭い思い

――「女性が活躍している」と周囲から言われる企業で働いているという意識はありますか。社内の実態は?

Aさん 男性も女性も関係なく大量に働かされているので、性別を気にしたことがありません(笑)

Bさん 長い間、女性を積極的に採用してきた企業で女性比率は高く、女子校の生徒会のような雰囲気。もしかすると男性が肩身の狭い思いをしているかもしれないですね。

Cさん 二十数年前の入社時には女性だけでお茶当番をまわすなど全く男女平等ではありませんでした。今では人事部が色々な目標を掲げて対策を講じていて、性別に関係なく働けています。

Dさん 同じ部署で産休をとる人が何人か出たときには、男性上司が「なんでみんな計画的じゃないんだ!」と激怒していたらしいです(笑)。出産をするしないにかかわらず、ワークライフバランスは取りにくい会社だと思います。

Eさん 女性が活躍している企業で働いているんだな、という意識はあります。実際に私の直属の課長は女性で、隣りの部署の課長も女性です。私のグループでは特に女性が多く、結婚後も働いている先輩が多くいます。

昇進に“女性優遇枠”

――やはり女性社員は多いのですね。管理職や役員に占める女性の割合は。女性は昇進しやすいと感じますか?

Cさん 私自身も課長です。会社は管理職の女性比率を30%に引き上げることを目標にしていますが、まだ達していないようです。女性管理職を増やすため、社内で女性のリーダー候補は意識的にリストアップしています。男性はそんな扱いはされていないので、女性優遇のような感じがしなくもないです。役員にも常に女性がいますが、「1人は入れておかなきゃ」という女性枠のようなものはあると感じます。

Aさん 国内他社に比べたら比率は高いでしょう。ただ、海外のグループ会社に比べると低いため、女性管理職の比率を上げようという方針が示されています。同等の成績の従業員が男女2人いた場合に、女性の方を昇進させる方針があるという噂を社内で聞いたことがあります。話してくれた男性の同僚は、もしかしたら不満に思っていたのかもしれませんが……。

Dさん 難しいと思います。管理職はほとんど男性で、女性は数%。一般職の時代に入った女性は研修や職場内訓練(OJT)も受けてこなかったし、意識の違いもあり、実力が伴わない人が多いです。男性の部下が女性の上司に対して、「ビジョンがない」「出世するなんて逆差別だ」と陰口をたたくこともしばしば。ずっと受け身だった女性は「管理職になるなんて考えられないし、なりたくもない」という人もいます。

Bさん 課長クラスはとても多いですし、部長、副部長クラスにも女性が多くなってきました。ただ「私生活を犠牲にしてきた“できる人”が出世する」「子供がいる女性管理職が極端に少ない」というイメージもあります。