2013/5/12

消える禁制領域

米海軍の潜水艦に女性用の寝室や「女性使用中」のトイレ表示が加わった。米軍は10年に女性の潜水艦乗務を認め、現在、訓練を終えた40人の女性が実際に乗艦している。

国防総省は今年1月、女性の戦闘部隊配属を禁じる軍規則の撤廃を発表した。女性兵士らが規則は違憲だとして提訴したことも後押しした。全体の15%を占める女性兵士の中には、昇進で不利なことや一部の訓練に参加できないことに不満があった。

原告の一人、ジェニファー・ハント(29)は「やっと平等な機会に近づく」とほほ笑む。規則が撤廃されたことでかえって軍への志願をためらうとの声も多い。それでもハントは「性別だけで門戸が閉じられてはいけない」と撤廃の意義をかみしめる。

女性をタブー視する慣習の一部には体力などで劣りがちな女性を守る意味もあった。女性を阻む壁でしかなくなった悪弊は取り除かれ、埋もれていた可能性が花開く。=敬称略