NYコレクション閉幕 明るい色彩・プリント柄が主流に

2011/9/16

クローズアップ

【ニューヨーク=河内真帆】ニューヨーク市で開催されたデザイナーの高級衣料品発表会「メルセデス・ベンツ・ファッションウイーク」が15日、閉幕した。来年春・夏の衣料品の色彩は先の見えない景況感を吹き飛ばすような明るい色彩、プリント柄が支配的となりそうだ。だが、消費支出の先細りを見込み、実用性の高い「リアル・クローズ」を提供、日常着として訴求する動きも目立った。

NYファッションウイーク期間中に業界向けに2012年春物を展示した衣料品チェーンのギャップ

ファーストリテイリングの傘下ブランドのセオリーは、デザイナーのオリヴィエ・ティスケンス氏をデザイナーに迎え2シーズン目のショーを開催。都会的な格好良さが先シーズン話題となったが、今回は高級感のあるジャケットとジーンズを組み合わせたスタイルを何体も出し、カジュアルさとフォーマルウエアの独自のマッチング方法を提案した。

米国高級スポーツウエアの代表格マイケル・コースはデザイナー本人のアフリカ旅行に啓発されたというホリデー色の濃いコレクションを見せた。「今回は(ニューヨークの高級ファッション衣料定番の色である)黒もハイヒールも必要ない。大自然の中でリラックスする休日がテーマ」と本人は解説する。

靴、ハンドバッグ、衣料品などがライフスタイル商品としてニューヨークのキャリア女性たちに人気の高いトリー・バーチは、海辺のリゾート地を意識した高級感のあるカジュアルなスタイルを見せた。アクセサリーを多数出品、小物の使い方でカジュアルにもフォーマルにも印象を変える着こなし術も示した。

高級デザイナーたちが実用性重視に大きくかじを切った一方で、低価格・大衆路線衣料の一部でブランドのイメージアップを図り、競合との差別化を図ろうとする姿もあった。今年初めてファッションウイークに登場したJクルー、数年ぶりに展示会を開催したギャップなどがその例だ。

ギャップは07年にファッションデザイナーを迎え商品のてこ入れを図ったが失敗、ここ数年は、消費者からそっぽを向かれ続けている。何よりも商品力を上げことが先決、と最高経営責任者が発言するほど厳しい局面に追い込まれている。14日の展示イベントでは12年春物コレクションを展開。細身でカラフルなジーンズ、ウエッジソールのサンダルなどを見せ、時代遅れではないことを必死にアピールした。(ニューヨーク=河内真帆)

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