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朝・夕刊の「W」

良妻賢母からキャリアへ、女子校教育の強み 坂東真理子・昭和女子大学長 Wの未来 しなやかに駆ける

2014/2/20

良妻賢母教育で知られる伝統校、昭和女子大学に請われて着任した坂東真理子氏(67)。働く女性として第一線で活躍してきた経験を生かし、キャリア教育への転換に大なたを振るう。人材輩出機関としての女子校の役割、強みを聞いた。

――女子校の役割をどうとらえていますか。

昭和女子大学のキャリア教育に力を注ぐ、坂東真理子学長

「家庭で良き妻、良き母になることが女性の幸せという時代には、それに適した人材を育てることは女子校の重要な役割のひとつでした。当校もそうした伝統にのっとってきました。しかし、今は離婚も増え、男性が一生専業主婦の妻を養っていける時代ではなくなりました」

「私が招かれた際には『今のままの教育方針では通用しない』という強い危機感を当校関係者は持っていました。『女性の社会進出のロールモデルを示してほしい』とも言われました。もちろん、今でも年配の教員のなかには『女の子が無理に社会で苦労しなくてもよい』という考えの人はいます。私も、良妻賢母教育を全否定しているわけではありません。ただ、加えて家計を支えることも今の女性には求められているのです。社会が女性に求めるものが変わってきているのですから、女子校も変化しなければなりません」

――キャリア教育に注力されています。

「女性が働き続けるには知識や技能で武装しなくてはなりません。会社に入れば自動的に昇進できるわけではないのです。特に私が就職した時代は男女差別が厳然としてありました。今でも、出産などのライフイベントがありキャリアが中断されがちな女性は、男性以上に分かりやすい技能を持つことが必要です」

「昨春新設したグローバルビジネス学部では学生全員が米ボストンのキャンパス『昭和ボストン』に留学します。英語力を身につけさせることが目的のひとつです。公募で選んだ学外の働く女性に講義を受け持ってもらう試みも始めています。働くうえでの苦労話などをしてもらい、学生たちに社会の現実を知ってもらうためです」

――キャリア教育において女子校ならではの強みはありますか。

「きれいごとではなく、社会で女性がまだ差別されがちな部分について授業で堂々と教えることができます。正しい危機感を持たせ、対策を考えさせることができます。女子学生と男子学生が席を並べていると、そういう話はしづらいのではないでしょうか。逆に、社会から男女差別が本当に無くなった時、女子校は役目を終えると思っています」

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