管理職へ昇進望まぬ女性も　仕事・家庭両立に不安

企業で働く女性の中には昇進を望まない人が少なくない。労働政策研究・研修機構の調査によると、従業員300人以上の企業の一般従業員のうち、課長職以上への昇進を望む女性は1割。男性の6割と大きく開いた。役員以上になると男性16%、女性1%だ。

女性が昇進を望まない理由は「仕事と家庭の両立が困難になる」が最も多く、40%の人が挙げた。男性で同じ理由は約17%どまり。次に続く「責任が重くなる」「能力がない」は3割程度で男女にほぼ差がなかった一方、24%の女性が「周りに女性管理職がいない」という理由を挙げた。同機構は「昇進を目指す女性が少ないのは個人の意欲に加え、雇用管理の問題もある」と指摘する。

またフルタイム勤務の女性の平均勤続年数は伸び続けており、厚生労働省の調べで1986年には7年だったが、2012年には8.9年まで伸びた。