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朝・夕刊の「W」

自分のロールモデル、どう作る 小林いずみ氏に聞く Wの未来 やればできる

2014/1/19

小林いずみ氏(55)はメリルリンチ日本証券社長や世界銀行グループの多数国間投資保証機関(MIGA)長官などを経て、現在はANAホールディングスとサントリーホールディングスの社外取締役を務める。どんな職場・役職であっても自分の力を発揮するための心構えを聞いた。

――多数の企業から社外取締役を依頼される理由をどのように考えますか。

小林いずみ氏

「日本企業ではなく、MIGAや外資系金融機関で働いてきたことが大きいと思います。経済性を重視して、賛成と反対をはっきりしながら検討・分析するといった欧米の議論の仕方や、途上国開発のリスクマネジメントをしてきた経験を生かしてほしいのだと考えています」

「特に約4年半の間働いていたMIGAには世界各国の意見が集まってきました。そこで多様な社会の見方を学びました。実際にアフリカ、中東、中央アジアなど途上国も30カ国ぐらいまわりましたが、電気も水も十分じゃない。実際にそれがどれだけ経済発展の足かせになっているか目の当たりにしましたが、おそらく日本にいたら分からないことです。経済発展に応じて人々の需要がどこに移っていくのかもなんとなく分かってきました。女性だからというより、こうした日本にいては気づきにくい異質な視点が求められているのだと思います」

――リーダーとして組織をまとめていく際に意識してきたことはありますか。

「問題が起きた時も、共通して見える解はなんだろうと最大公約数を探してきました。MIGAで働いていた時は53カ国から120もの人が集まっていました。なので100%納得する答えを見つけるのは難しいけど、違った見方を取り入れることで想定外の見方がみつかることがあります。社外取締役としても同じ社内の人たちだけで話していたらボツになってしまうようなことに別な価値を見いだすのも我々の役目じゃないかと思っています」

「もともと私にはロールモデルがいませんでした。もちろん活躍している女性はたくさんいらっしゃいましたが、教育や働いている場所などバックグラウンドが一緒ではない、自分とは違う人な訳です。同じように私ができるわけではないし、あるいはロールモデルの人が不得意なところを自分は持っているかもしれない。なので私はロールモデルは合成して自分の中に作るものだと思っています。なのでお話ししているのはあくまで私のスタイルであって、皆さんにとってもベストだとは限りません」

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