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女性活用は企業戦略 内永ゆか子・前ベルリッツCEO

2013/5/10

日本IBMで専務執行役員を、ベルリッツインターナショナル(現ベルリッツコーポレーション)で最高経営責任者(CEO)を務めるなどし、企業の女性幹部候補生の育成を目的にしたNPO法人「J―Win」の理事長も務める内永ゆか子氏に、女性経営者が誕生する背景や働く女性の問題について聞いた。

――米国のIT企業などで女性の経営トップが相次いで誕生しています。

インタビューに応じる内永ゆか子氏

「国際化で企業間の競争のスピードは上がっています。1位になろうと思ったら、常にビジネスモデルを見直す必要があります。過去に成功体験を持つ企業ほど慎重になりますが、世の中の変化は激しい。対応するには今までにない独創的な発想が期待できるダイバーシティ(人材の多様性)こそ、大事な企業戦略になります。ただ、いきなり言葉や文化の違う外国人を活用するのは難しいので、身近な第一歩が女性の活用でしょう」

「女性の経営者が増えたのは、会社が変革しないといけないギリギリの状況まで来たことの現れ。若者の労働力が減るなかで、残った半分(女性)を使わないといけないというのも大きなモチベーションになっています」

――働く女性が増えると企業にどんな影響がありますか。

「日本の伝統的な人事システムを根本から変えるきっかけになるでしょう。長時間労働が難しい女性を評価するためには、成果を公平に評価する仕組みが必要になります。業務プロセスのオープン化が進み、長時間労働を是としてきた日本のホワイトカラーの生産性も改善するかもしれません」

「女性の活用は人権問題というより、ひとつの企業戦略だと強調したいです。だから、私が理事長を務めるNPO法人『J―Win』では個人ではなく、企業単位でメンバーを集っています。現在、企業メンバーは約100社。その企業で戦略的な女性活用が進むように、女性の幹部候補生たちを集めて、2年間必要なトレーニングを提供しており、一般的な女性の助け合いネットワークとは違います」

――女性が企業で出世する上での障壁は何でしょう。

「私自身が一番苦労したのは、目に見えない男性社会のバリアでした。まず新入社員の男性には毎日指導するのに、私にしてくれませんでした。意地悪でやっているのではなく、どうしていいかわからなかったのでしょう。セクハラやパワハラに対する目が厳しくなったので、今はなおさら遠慮しているかもしれません」

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