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関西の大学でミスコン熱再び 社会とつながるツール?

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 関西で有名私立大学を中心に5年ほど前から、ミスキャンパスを選ぶコンテストが再び広がっている。かつては「女性蔑視だ」と批判を浴び下火になっていたミスコンが今なぜ復活の兆しをみせるのか。「地域活性化につながるサークル活動」「外見だけでなく内面も競い合う」などと実行委員の学生や参加する女子学生はミスコンの意義について語るが、内情はいかに――。

2014年1月、関西の13大学のミスコンの優勝者のなかからナンバーワンを決める大会「ユニバーシティ関西」が京都市内で開かれた。集まった300人の観客を前に、各大学から集まった13人のミスキャンパスたちは、私服を着て自己PRのスピーチをした。2次審査では純白のウエディングドレス姿も披露した。

この日、関西学院大の優勝者として登壇した永井礼佳さん(20)は、学内で約80人の応募者から選ばれた。まず全体の中から6人に絞られ、半年かけてウオーキングやスピーチのレッスンを積み、ミスキャンパスの座を射止めた。

「自分に自信を持つために、大きな挑戦をしたい」と応募した永井さんは、「外見が評価されたという感覚はない。人との出会いで自分の大きな成長が感じられた」と晴れやかだ。今では芸能事務所に所属し、関西ローカル番組などでタレント活動も始めた。

関西でミスコン熱が盛り上がってきたのはまだ最近のことだ。2009年から関西学院大、同志社大の学生たちが始め、10年からは関西大、立命館大なども実施。大学側は「差別的な企画」と捉える風潮があり、あくまでも大学からは独立したサークルのイベントとして実施している。

応募する女子学生は年々増えつつある。各大学で1位に選ばれた女子学生が大手テレビ局のアナウンサーになったり、有名企業に就職したりという実績により知名度がじわじわと上昇していることが背景だ。「コンテストに出て上位に入れば、就職でも有利になるかもしれないと考える学生が増えた」(イベント会社の担当者)という。

「今の時代は女性もどんどん表に出るべきだ。外見だけでなく内面も磨いて競い合うので、社会で将来役立つスキルも身につく」と、瞳を輝かせるのは同志社大学4年の塩田愛実さん(21)。2012年、友人の薦めで大学のミスコンに参加し、50人ほどの応募者の中から8人の「ファイナリスト」に選ばれた。約半年間、地元の協賛企業の元でモデルとして活躍したり、スピーチの練習もしたりした。

塩田さんは目下、就職活動の真っ最中。「面接でミスキャンの経験を話すと興味を持ってくれる業種もある。社会人とかかわる機会もあり、世界が広がり、良い経験になった」と振り返る。

大がかりなイベントとなるため、予算も必要だ。大会の運営を支えるのは地元企業で、ドレスやメーク、コンテストの会場などを提供してイベントの協賛をする。商品のPRとして、一般的なモデルを使うより、学生モデルの方が客層である女子学生の共感を得やすいという狙いがありそうだ。

京都市内にある大手ホテルの広報担当者は「長引く不況のためか若い世代のホテル利用が少なくなっている。大学生にホテルを身近に感じてもらい、足を運んでもらうきっかけになれば」と明かす。女子学生をブライダルフェアのモデルなどにも起用する。

取材を通じて興味深かったのは、コンテストの「実行委員」の存在。女子学生ももちろんいるが、男子学生の存在感も大きい。

今年4月から会社員になった甲南大出身の山口俊樹さん(24)もその一人で、2013年度に「ユニバーシティ関西」の実行委員長を務めた。「女子大生は企業にとって大きなマーケットだ。学生と企業がつながるミスコンは、地域の活性化にもつながる」と力強く話す。社会人の営業マンも顔負けの交渉力で協賛企業を集めたり、イベントを運営したりしてきた。

「美人ランキング」をつけられる場ではなく、女子学生が社会とつながり自己実現を目指すためのツールとして積極的に活用しつつあるミスコン。「女性差別だなんて思わない」とあっけらかんと話す彼女らを頼もしくも心配に思ってしまうのは、老婆心だろうか。ミスコンを踏み台に社会に飛び出し、働く女性として伸びやかに成長する姿を期待したい。

(大阪社会部 松浦奈美)

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