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耳寄りな話題

2013/6/16

耳寄りな話題

エビスビールと、イチゴとブルーベリーのケーキ

サッポロホールディングスのエビスビール記念館(東京・渋谷)「テイスティングサロン」では、クリスマスやバレンタインデーなど、特別のイベント期間中に、エビスビールと様々なおつまみとの組み合わせメニューを提案。昨年のクリスマスシーズンには、「エビスビール(2杯)」と「苺(いちご)とブルーベリーのケーキ」を組み合わせセットにした。

女性のファン開拓が急務

左党と甘党という言葉があるように、食のシーンでは対照的というイメージが強いビールとスイーツの相性をビール各社がアピールしようとする背景には、「若者や女性を中心とするビール離れ」という現実が大きい。大手5社のビール系飲料(ビール、発泡酒、第三のビール)の国内出荷数量は、2002年の693万キロリットルから減少を続け、2012年には555万キロリットルにまでに落ち込んでしまった。

「男性や30代以上の女性の間では、一番好きなお酒としてビール人気が維持されているが、20代の女性では、カクテルやチューハイなど低アルコール飲料の人気が他を圧倒、この傾向は当面続く」とキリンビールの林田昌也マーケティング部長はみる。

ビール独特の苦みを敬遠する女性のファンを増やすことは業界共通の課題。キリンのセミナーでも、「それぞれのビールとスイーツの組み合わせの写真や感想などをフェイスブックやツイッターでリアルタイムでシェアしてくださった方には、帰りにお土産があります」とアピール。「まず、女性が仲間内でビールを話題にしてくれるよう、自分たちが知恵を絞らないといけない」とセミナー講師の中水さんも話す。

セミナーの最後では、「一番搾り」に輪切りにしたオレンジコンポートを一枚入れてかき混ぜた「デザートドリンク」や、黒ビールに砂糖を小さじ一杯入れて電子レンジで温めた「ホットスタウト」の作り方を紹介するなど、最後まで女性を意識したビールの新しい飲み方の提案もあり、神奈川県座間市の40代の主婦は「友人に、こんな組み合わせも面白かった、と伝えたくなった」と話していた。

肉にも魚にも何でも合い、「とりあえず」として親しまれているビール。今回のセミナーに参加してスイーツとの相性という新たな切り口を通じて、食い合わせの妙も楽しめる飲み物でもあると改めて認識できた。

気温も日々上がり、ビールを味わうには絶好の季節が訪れた。様々なビールとの食べ合わせにトライしてみてはいかがだろうか。(竹内太郎)

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