マネー研究所

カリスマの直言

日本版ISA、どうせやるなら恒久化すべし(澤上篤人) さわかみ投信会長

2013/4/18

撮影:竹井俊晴

最近の「さわかみファンド」は好調に推移している。基準価額がスルスルと上昇しているほか、将来の株高を予見する事象が次々と飛び出してきているのだ。何よりも、ここまでの株高にまったく出遅れている投資家がまだほとんどだという事実。買いに参加していない投資家が、そんなにも多いのかと驚かされるほどだ。

典型例は海外投資家である。ここまでのところ、ヘッジファンドなど瞬発力の高いところが飛び付き買いした程度。マーケットに密着して、買いでも売りでも機械的に対応しようとする短期張りの投資家は、即座に買い参加できる。また、それまで売り仕掛けで荒稼ぎしてきた連中も、大慌てで買い戻しに転じた。

一方、中長期投資を専らとする海外投資家は、手も足も出ない状況下にある。この7年ほどの間に、彼らは長期低迷を続けていた日本株市場を見切り、新興国市場へと大きくシフトした。日本株のリサーチ・チームは解散したり、運用担当者もクビにしたりしてきた。

そんなところに、突如として日本株市場が株高となってきたから、たまらない。モタモタしていると運用成績で大きく差をつけられてしまう。

彼らはものすごくあせっている。一刻も早く日本株の投資ポジションを高めたいが、それがままならないのだ。何しろ昔から慣れ親しんだ日本の家電メーカーなどが凋落(ちょうらく)し、まったく新しい企業名が株式市場をにぎわしているのだから。

国内の投資家? こちらも結構あせっている。あれよあれよという間に株価は30%ほど上昇してしまった。ここから飛び付き買いしてよいものか、押し目を待つべきか、出遅れ組の悩みは深い。

一方、われわれ長期投資家は楽なもの。ここまでたっぷり買ってきたから、この上昇相場にのんびり乗っていられる。資金に余裕があれば、スピード調整で下げたところを買い増しすればよい。

「日経会社情報」誌面リニューアルを記念し、2013年夏号の巻頭特別対談にも登場した澤上篤人さわかみ投信会長と渋澤健コモンズ投信会長の講演会を開催します。日時は7月4日(木)午後7時から(開場は午後6時半)、場所は東京・丸の内の丸善丸の内本店3階セミナールームです。入場は無料で、整理券が必要です(先着100名)。お問い合わせは03-5288-8881まで。

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