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サポート切れのXP 「もったいない」が危ないわけ

2014/4/8

2014年4月9日、「ウィンドウズXP」のサポートが終わる。「使い続けたって大丈夫」と思っている人は意外と多いようだが、継続使用は鍵の壊れた家に住み続けるようなもの。マイクロソフト担当者は「今後、新たな脆弱性が見つかる確率は100%。そこを突いて攻撃される可能性も100%」と言い切る。サポート終了に伴うリスクの詳細と対策について解説しよう。

2001年の登場以来、長期にわたり使われてきたウィンドウズXPの寿命が尽きようとしている。異例の長寿を誇ったXPは、いまだに多くの人が使っているが、マイクロソフトは2014年4月9日をもってXPのサポートを終了する(図1)。

図1 2014年4月9日を最後に、マイクロソフトはウィンドウズXP(SP3)に対するサポートを終える。最新のアンケートでは本誌読者の55%がXPパソコンを保有し、17%がメーンマシンとして使っている。多くのユーザーにとって大きな問題だ

マイクロソフトのサポートがなくなるからといって、XPパソコンが動かなくなるわけではない。だが、マイクロソフトはサポートがなくなったXPの継続使用にはリスクが伴うと警告している。

■問題あっても修正されず

ただ「危険だ、危険だ」と叫ばれても、どんな危険があるのか理解しないと納得できないし、正しい対処もできない。そもそも、マイクロソフトの「サポート」の中身は何だろうか。

現在、同社のサポート対象になっているのはウィンドウズXPのサービスパック3(SP3)。「延長サポート」と呼ばれる段階にあり、セキュリティーの問題を修正するプログラムと技術情報の提供のほかは、企業向け有償サポートがあるだけ。個人ユーザーにとっては、セキュリティー更新プログラムだけが提供されている状態だと考えてよい。それが4月9日を最後に終了する。

それだけなら使い続けるのに不便はないと思うユーザーもいるだろう。しかし、セキュリティー更新プログラムが何をしてきたか知れば、考えは変わるはずだ。

XPに限らず、OS(基本ソフト)には「脆弱性(ぜいじゃくせい)」と呼ばれる弱点が必ずある。コンピューターウイルスなど悪意のあるプログラムの多くは脆弱性を利用して侵入し、情報を盗み出したりパソコンを遠隔操作したりする。

マイクロソフトは脆弱性が見つかるたびに警告を出し、それを修正するプログラムを「ウィンドウズアップデート」を通じて提供してきた。住宅に例えれば、脆弱性は壊れた窓で、それを見つけた泥棒は容易に侵入できる。ウィンドウズアップデートは窓を修繕して穴をふさぐ役目を果たしてきた(図2)。

図2 いくら玄関に鍵がかかっていても、窓が壊れていてはたやすく泥棒に入られてしまう。セキュリティー更新プログラム(パッチ)は、「脆弱性」という名の壊れた窓を修繕してふさぐ。ウィンドウズアップデートを正しく実行していれば、通常は問題ない

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