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福島からも見えるスカイツリー 隠れた絶景ポイント 東京ふしぎ探検隊(3)

2011/6/3

東京タワー特別展望台から東京スカイツリーを望む

これまで番外編を含め3回にわたって地下に潜む謎を解明してきた「東京ふしぎ探検隊」。地下の秘密はまだまだあるが、一度地上に出て、今度は高いところを調べてみることにした。

東京で一番高い場所といえば、来春開業予定の「東京スカイツリー」(東京都墨田区押上)。今年3月に634メートルに達した世界一の電波塔は、どのくらい離れた場所から見ることができるのか。スカイツリーを眺められる隠れた名所を探した。



■200キロ離れた場所でも“見える”

筑波大学付属高校の田代博さん作成

まず訪れたのは、筑波大学付属高校の社会科教諭、田代博さん。富士山が見える場所を長年研究してきた人物だ。6月2日に「『富士見』の謎」(祥伝社新書)という著書が出たばかり。富士山で培ったノウハウをスカイツリーにも応用していると聞き、教えを請うた。

「一番遠くから見える場所は、福島県と山形県の境にある吾妻山、スカイツリーからの距離は約229キロです」。田代先生がパソコン上の地図を指さす。

「直角三角形の3辺の関係を数式にした三平方の定理(ピタゴラスの定理)ですよ。ある地点からスカイツリーが見えるかどうかは、そこまでの距離とツリーの高さから求められる。ただ、光は大気の中を進むと温度や気圧などの違いによりわずかに屈折するので、100キロを超える長い距離になると、その影響も考慮する必要があります。あとは、その地点とツリーの頂上を結ぶ途中に高い山などの障害があるかどうか。昔は手で計算していましたが、今はパソコンソフトを使って算出しています」

田代先生によると、スカイツリーが見える北端は吾妻山。南端は三宅島(ツリーから182キロ)だが、そこは火口付近になるので、人が立ち入れない。人が立ち入ることができる南端は伊豆大島(同115キロ)になる。東端は銚子市(同94キロ)、西端は南アルプス南部、静岡県と長野県の境にある茶臼岳(同156キロ)だ。ただし、最も遠い吾妻山の場合、見えたとしても肉眼ではかなり小さく、「長さ17センチ×直径1センチのシャープペンシルを100メートル離れたところから見た感じになる」という。

湖面に映る「逆さ富士」をもじった「逆さツリー」

理論的な限界はわかったが、実際にどこまで確認されているのだろう。ツリーを管理する東武タワースカイツリーの広報担当者に聞いてみると、「『ほぼ日』さんが面白いプロジェクトを進めていますよ」と教えてくれた。

通称「ほぼ日」、正式名称は「ほぼ日刊イトイ新聞」。コピーライターの糸井重里氏が主宰するこのサイトでは2010年2月から、「東京スカイツリーここから見えるよMAP」という企画を進めている。読者から写真付きで投稿してもらう仕掛けで、1年強で約3500通が寄せられたという。東京糸井重里事務所(東京都港区)に尋ねたところ、「今まで一番遠くから報告があったのは、茨城県と福島県の県境にある八溝山です。ツリーからは約140キロ離れています。約100キロ離れた富士山からも報告がありました」。高い山に登ったらまずはツリーを確認、というのがこれからの定番になるかもしれない。

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