福島からも見えるスカイツリー 隠れた絶景ポイント東京ふしぎ探検隊(3)

大田区と目黒区でツリーとタワーが共演

ガラス張りのビル(一番右)にスカイツリーの姿が

東京スカイツリーはテレビや雑誌で頻繁に取り上げられ、既に「名所」といえる場所が何カ所か生まれている。例えば「逆さツリー」。湖面に映った「逆さ富士」をもじったもので、スカイツリーの下を流れる北十間川にその姿が映り込む場所だ。天気にもよるが、川とツリーの取り合わせはなかなかだ。

もう1カ所挙げるとすれば、浅草にある「ダブルツリー」か。ビルのガラス面に全身が映り、同時に2つのツリーが楽しめる。見える場所が限られているのがまた、希少性を高めるようだ。

ではほかに、まだあまり知られていない隠れた名所はないのか? そこで考えたのが、東京タワーとの新旧日本一タワーの共演だ。

ツリーとタワーが一緒に見える場所はいくつかある。ただ、両方を写真に収めることができる場所となると、話は別だ。ある程度離れていないと1枚の絵には収まらない。そこで、「スカイツリーの達人」の異名を取る東京アンテナ工事(東京都葛飾区)の三矢宏社長に知恵を貸してもらった。

目黒駅周辺では新旧電波塔が同時に見える

「実は、ツリーとタワーが同じ高さに見える場所があるんですよ」。開口一番、三矢社長は打ち明ける。三矢社長は仕事柄、電波障害が起きる場所を計算するノウハウを持つ。この手法を応用すれば、ツリーとタワーの共演場所がすぐに分かるという。「もちろん、仕事が終わった17時以降に趣味としてやっています。業務外ですからね」。そういえば、この日の取材も17時からだった。

三矢社長の研究によれば、東京都大田区にある東京急行電鉄の大岡山駅周辺と、同目黒区の自由が丘周辺が計算上は最もいいらしい。そこで探検隊が実際に歩いて検証してきた。

まずは自由が丘。高い建物を探しては上ってみる。しかし視界を遮る建物が多く、なかなか見えてこない。ようやく共演が実現したのは駅から南に線路沿いをしばらく歩いた場所にある、歩道橋の上。背伸びをしたら、遠くにツリーとタワーがうっすらと見えた。写真にも撮ってみたが、もやがかかっていたせいか、ほとんど確認できないくらいぼんやり写っていた。

東京アンテナ工事のスタッフが、自由が丘周辺で撮影。ツリーとタワーがほぼ同じ高さに見える

気を取り直して大岡山に向かう。ここも視界は開けておらず、苦戦する。三矢社長によると、駅前にある東京工業大学のキャンパスにある建物からは見えるらしい。そこで学生をつかまえて聞いてみたところ、「見える場所はありますが、部外者立ち入り禁止です」とのこと。残念ながら空振りに終わってしまった。

同じ高さにこだわらなければ、2つの電波塔の共演場所はいくつかある。大岡山から20分ほど歩いた目黒区碑文谷にあるスーパーでは、窓から2つの塔が見えた。さらに都心に向かい、目黒駅前にあるビルに上ると、東京タワーの右奥に、やや小さめのスカイツリーが並んで見えた。

会社に戻ると、三矢社長から写真付きのメールが。自由が丘で2つの塔の撮影に成功したという。工事のときに上った屋上からなので一般の人が見ることはできないが、確かに同じ高さだ。

注目記事
次のページ
山手線、先頭車両から真正面に見えるところも
今こそ始める学び特集