「自分中心」思考で、上司や後輩へのしつこい怒りから自由に

上司のひと言にイラッ、後輩の振る舞いにムカッ!。あなたのイライラの原因は、もしかしたら考え方にあるのかも。自分の感情を素直に認めて相手に伝える、「自分中心」の考え方に切り替えて、しつこい怒りを手放しましょう。

上司や同僚、友人や家族から言われたひと言がカチンと来て、いつまでもグルグルと頭の中を回ってしまう、しつこい怒りを抱えている人もいるのでは?

怒りを感じている自分の感情に気付くこと

「それは、他人を中心に物事を考えているから。“自分中心”の考え方に切り替えて」とアドバイスするのは、心理カウンセラーの石原加受子さんだ。

「他人中心に物事を考える人は、ワガママを言ってはいけない、人と仲よくしなければいけないというルールにとらわれ、自分の感情をごまかしています。しかし、生きていれば人を嫌いになることも、怒ることもある。それなのにそのたびに自分を責めて傷つけて、自分の評価を低くしています。その結果、誰かに認めてほしいという思いが強くなり、周囲に認められないことで余計に傷つく。自分にも他人にも傷つけられ、怒りの種が絶えず生まれてしまいます」

イライラに振り回されない「自分中心」会話のポイント
□ 自分の気持ち、感情に気付く
□ 自分の「~したい」「~したくない」といった欲求に気付く
□ 相手に臆せず、自分の意志・感情を優先する
□ 自分が感じたことを素直に表現する
□ 自分の気持ちを基準にして「断る」「引き受ける」を決める
会話は相手との情報の交換であり、おびえや怒りは言葉にしなくても通じてしまう。「自分はどう思い、どう伝えたいのか」を中心に考えると、怒りやおびえのない言葉や態度で表現できる。

それでは、自分中心に考えるとはどういうことなのだろう。

「自分の感情を素直に認めることです。嫌いな人を無理に好きになる必要はない。ただ、自分の感情を率直に周囲に伝えることが重要です」と石原さん。

たとえ隠しているつもりでも、会話の言葉や態度など、怒りがあれば周囲に伝わる。自分を認めることができると、穏やかに他人に対応できて、周囲との人間関係も穏やかになってくる。怒りから解放されるための「自分中心」の考え方のコツは以下に示した通り。実際に周囲の人と接する際の会話例も掲載したので参考にしてほしい。