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ロールモデルの不在を嘆かなくてもいい

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NIKKEI STYLE

 「社内にロールモデルになる先輩がいない…」とは働き女子の皆さんから良く聞く声ですが、リクルートワークス研究所所長の大久保幸夫さんは「そんなことは嘆かなくてもいい」と断言します。それはいったいなぜなのでしょうか?

「私の会社にはロールモデルがいないんです」――こう語る女性たちは少なくありません。それもそのはず。雇用機会均等法が施行されてまだ30年弱。今の20代、30代よりもさらに上の40代、50代の女性たちは何かを犠牲にしてキャリアを切り拓いてきた世代なのです。生き方や働き方のモデルを上の世代に求めたとしても、参考にできる方を探すのは難しいでしょう。ロールモデルを見つけることにこだわりすぎると、大切なことを見失ってしまいます。極論すれば、ロールモデルはいなくていいのです。

むしろ大切なことは、しっかりと自分の置かれている状況を見つめ、"細分化された専門性"を自身の内側で築くことです。これからの時代、必要とされる人材であり続けるためには、"何でもできます"ではダメで、エッジのたった専門性が必要になってくるのです。

誰でもできるような作業は徹底的にシステム化され、人が介在しなくてもいいようになっていくことでしょう。また、インドや中国などより人件費の安い国で行われるようになっていきます。長期的に見れば"一般事務"という職種はなくなっていきますし、正社員が行う仕事ではなくなっていくということは、よく理解しておいたほうがいいですね。今後は技術系の職種だけでなく、事務系の職種もどんどん専門職化していくのが未来の働き方の特徴だと私は思っています。

こういうお話をすると、「じゃあ、どういう資格を取ればいいんですか?」という質問を必ず受けます。日本では「専門性=資格」だと思っている人があまりに多いのです。「専門性を磨き自らのキャリアに特徴を持たせる」というときに、何万人もライバルがいるところにいってどうするんですか? 資格を取るにしても、これまでの経験と掛け合わせるとか、複数の資格を掛け合わせて特徴を出すなどの視点が重要です。資格を取るだけで、今後のキャリアの道筋が勝手に切り拓かれるわけではありません。

「自分に合っているかどうか」を考える前にやるべきこと

"エッジの立った専門性"というと、難しく聞こえるかもしれませんが、社内で"これだけは誰にも負けない"というあなたならではの強みを持てばいいのです。

例えば、「貿易事務をしています」では、専門性にはなりません。具体的にはどこの国を担当しているのか? 扱っているものは何か? そういうことを突き詰めていくことで、あなたならではの強み=専門性が生まれていきます。

担当した国が新興国で、その国のことを知っている人がまだまだ少ないということであれば、そのこと自体に価値が生まれます。他の会社でもあなたの経験が求められるかもしれませんし、そうすれば転職だって有利になります。

「社内で誰よりも詳しい」ということになれば、周囲から頼りにされます。人から聞かれたときに答えられるようにと、さらに担当領域について自主的に勉強することでしょう。これが非常に重要なことです。一度、専門性を深める学習スキルを身に付けた人は、そのスキルが陳腐化してしまったり、違った領域を担当することになったりしたとしても、そのときどきの持ち場で知識を深めていくことができるのです。

「今の仕事は自分に向いているんだろうか?」「自分に合っている仕事は他にあるんじゃないだろうか?」 ――こんな疑問を持つ方も多いですよね。しかし、仕事とは深めるから楽しいのであって、"入り口"付近で向いているかどうかは判断できません。深めるためには仕事にのめりこむことが重要です。「時間を忘れて頑張る」――そんなときに人は伸びていくのです。「自分に合っているかどうか」を気にする前に、まずはとことん担当した仕事を突き詰めてみる、真摯に取り組んでみることが必要です。

専門職は10年経験すれば一人前と言われます。ぜひ、長く働くことがその仕事の価値につながるような職に就いてほしいと思います。

この人に聞きました

大久保幸夫さん
リクルートワークス研究所長。1961年生まれ。83年一橋大学経済学部卒業。同年株式会社リクルート入社。99年にリクルートワークス研究所を立ち上げ、所長に就任。2010年~12年内閣府参与を兼任。11年よりリクルートホールディングス専門役員就任。12年人材サービス産業協議会理事就任。

(ライター 田中美和)

[nikkei WOMAN Online2013年6月19日付記事を基に再構成]

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