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東京ふしぎ探検隊

新幹線、目前で消えた「東北―東海道」直通計画

2014/1/31

王子駅(東京都北区)付近を走る東北新幹線

JR東京駅の東海道新幹線。14・15番線ホームの北側(神田方面)は、隣の16・17番線ホームと少し離れている。どちらも東海道新幹線なのに、どうしてなのか。その理由を調べていくと、40年前の計画が浮かび上がってきた。東北新幹線と東海道新幹線の直通構想だ。どんなプランだったのか。なぜ実現しなかったのか。

■東京駅の東海道新幹線ホームの一部は、東北新幹線用だった

「東海道新幹線の14・15番線ホームはもともと、東北新幹線用に計画されたのです」

「新幹線の謎と不思議」(東京堂出版)、「JR崩壊」(角川書店)などの著書がある鉄道ジャーナリストの梅原淳さんは、東京駅の歴史をひもとく。

「1971年に東北新幹線が計画された際、在来線の12~15番線を転用することにしました。ところが75年の山陽新幹線開業で、新大阪駅で相互乗り入れする東海道新幹線の需要も増え、当初東北用としていた14・15番線を東海道に回したのです」

16・17番線ホームは在来線の転用ではなく、18・19番線ホームとともに64年の東海道新幹線開業にあわせて造られた。もともと東京駅止まりなのでカーブする必要はない。

これに対して14・15番線は東北新幹線用に在来線ホームを北側に延ばして造った。その先に延びてくる東北新幹線の線路につなげるには、ホームの一部を曲げるしかなかったのだ。

ところで話はそれるが、14・15番線は東北新幹線用に改修されるまで長らく在来線(東海道本線)が使っていた。さらに歴史をさかのぼると、そもそも新幹線のために確保された場所だった。

その名も弾丸列車。東海道新幹線のベースとなった戦前の計画だ。東京から大阪を経て下関を結び、その先は朝鮮半島、中国大陸までもつなぐ構想だったという。日本坂トンネルなど一部は工事が行われ、東海道新幹線でも使われた。ルートも多くは踏襲された(日本国有鉄道東京幹線工事局編「東海道新幹線工事誌」)。

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