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主要7ソフトを比較、検出率はカスペルスキー スマホ時代のセキュリティ(下)

2012/7/4

■欲しい4機能すべてをカバーするのは?

スマートフォンで欲しい4機能のうちすべてをカバーするのは、パソコン向けのセキュリティソフトで先行する「ウイルスバスター」「ノートン」「マカフィー」の3本。各ソフトの特徴は、ノートンの盗難・紛失対策には端末のカメラで周囲の風景を撮影して転送する機能があり、マカフィーは、端末内のデータのバックアップ機能を持つ。ウイルスバスターは、子供が有害サイトを見られなくするペアレンタルコントロールに対応。

図5 ドイツのAVテストがアンドロイド版セキュリティソフトの検出率をテスト

マルウエアの検出率ではどうなのか。今年(2012年)2月、セキュリティソフトの検証会社であるドイツのAVテスト(http://www.av-test.org/en/home/)が、アンドロイド版を一堂に集め、検出率を調べてサイトで公表した(図5)。また、中国の検証会社であるPCセキュリティラボ(http://www.pcsecuritylabs.net/)も検証結果を1月と4月に公表している。

これによると、今回取り上げた大半のソフトは、中上位以上にランクされている。とりわけ、いずれの結果でもトップクラスだったのがロシア製の「カスペルスキー」。ただ、アンドロイド版セキュリティソフトの検証方法は、まだ確立されていない。AVテストは、一度公表した結果を再テストで変更した。今回の結果は、参考程度と考えたほうがよさそうだ。

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iOS向けに詐欺サイト警告機能付きブラウザー登場

図B トレンドマイクロがiOS向けに配布するウェブ保護付きブラウザー(左)。また、iOS端末に標準搭載されているブラウザー「サファリ」にも詐欺サイト警告機能がある
図A iOS対応で初めて売り出されたアンチウイルスソフト「ウイルスバリアー」(250円)

英語で言うと「ジェイルブレイク」、いわゆる「脱獄」した端末を除いて、マルウエアの感染例を聞かないiOS[注2]。「ウイルスバリアー」は、iOSで唯一のアンチウイルスソフト(図A)。使ってみたが操作性はよくない。

一方、前編でも述べたように、ワンクリック詐欺[注3]はブラウザー機能を持った端末ならひっかかる。iOSを搭載したiPhoneでも危険性はある。トレンドマイクロがウェブ保護付きブラウザー「スマートサーフィン」を無料配布する(図B)。安全性が不安なサイトを見るときは試してみる価値はある。

(連載終わり)

[注2]iOS端末(iPhoneやiPadなど)には、「App Store(アップストア)」経由でしか新規にアプリをインストールすることができないようになっている。iOSに特殊な措置を施すことによって、この“制限”をなくすことを「ジェイルブレイク」と呼ぶ。App Storeに登録されたアプリならアップルがマルウエアの有無をチェックしているが、ジェイルブレイクしたiOS端末には任意のサイトからアプリをインストールできるため、マルウエアに感染しやすくなる。
[注3]悪質なアダルトサイトなどでクリックした際、法外な料金を請求してくる詐欺。ケータイやスマートフォンの場合、端末が自動ダイヤルし、相手に電話番号を知られてしまうことがある。ブラウザー機能を備えた端末は被害に遭う可能性がある。

(ライター 床井浩)

[日経トレンディ 2012年7月号の記事を基に再構成]

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