担当マネジャーが明かす、人気急上昇男優・女優の成功戦略日経エンタテインメント!

吉高由里子 出世作『蛇にピアス』から脱皮するためとにかく連ドラ出演

よしたか・ゆりこ 1988年7月22日生まれ。2006年映画『紀子の食卓』でデビュー。2011年公開の『婚前特急』に主演。『GANTZ PERFECT ANSWER』にも出演した。キヤノン『IXY』のCMなど、子どものように屈託ない笑顔が印象的

明るくはじけた飲みっぷりが印象的なサントリー『トリス ハイボール』など、2010年以降、CM契約を7社に増やした吉高由里子。

2008年に連続ドラマ『あしたの、喜多善男』『太陽と海の教室』で、天真爛漫(らんまん)な個性派キャラを好演して頭角を現し、同年、オールヌードも披露した蜷川幸雄監督映画『蛇にピアス』が話題に。以降、2011年2月まで、タレントパワースコアを右肩上がりに伸ばし、人気女優がひしめく1988年生まれの中でも、独特のポジションを築いている。

吉高が所属するアミューズの加藤久美子氏は育成方針について、「『蛇にピアス』で注目されたことで、名前は知らないけど“20歳でヌードになった子”のインパクトは良くも悪くも絶大。いかにイメージを払しょくし、知名度を上げていくかが最大のテーマでした」と話す。

そこで、「とにかく続けて連続ドラマに出る」戦略に出る。売れると確信していた加藤氏は、「まだ名前は知られていないけど、先物買いですよ」と、プロデューサーたちに売り込み、『蛇にピアス』公開後、2008年の10月クールは深夜ドラマ『トンスラ』(日テレ系)、2009年1月期『ラブシャッフル』(TBS系)、4月期『白い春』(フジ系)……と、ほぼ1年間休むことなく出続けた。

一方、「媚(こ)びないタイプなので、若い女性に共感してもらえるはず」との思いから、『JILLE』『mini』など女性ファッション誌への営業活動にも力を注いだ。

次のステップは、連ドラの代表作を作ること。『美丘』という原作に出合い、2010年7月に初主演ドラマを実現させた。その後は、『蛇にピアス』公開時点ではゼロだったCM契約が、「花王 エッセンシャル」「JRA」など一気に増加。お茶の間の知名度を飛躍的に伸ばした。

「演じているのか素なのか、錯覚する自然体の演技が吉高の魅力。様々な役をやることでいろんな面を見せていき、吉高に対するイメージは視聴者が作っていってもらえればと思っています」

(ライター 平山ゆりの)

[日経エンタテインメント!2011年5月号の記事を基に再構成]

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