担当マネジャーが明かす、人気急上昇男優・女優の成功戦略日経エンタテインメント!

テレビドラマや映画での好演技などがきっかけとなって、男優や女優の人気が急上昇することがあります。その成果は、もちろん本人の才能や努力によるところは大きいのですが、活動や育成方針を考えるマネジャーの役割も無視できません。そこで今回は、日経エンタテインメント!誌が発表した「タレントパワーランキング」の結果と、仕掛けた側である担当マネジャーの話を基に、人気急上昇の背景に迫ります。
表 タレントパワーランキング2011で人気が急上昇した男優・女優のトップ10

この1年で人気が急上昇した男優、女優は誰なのか――。2011年2月期のタレントパワースコア[注]を1年前の2010年と比べ、伸び率の高い順にランキングしたところ、のような顔ぶれが並んだ。

男優は、向井理がダントツの1位に。これは大ヒットしたNHK朝の連続テレビ小説『ゲゲゲの女房』の主演効果が大きい。W主演した妻役の松下奈緒も、急上昇女優1位と大躍進している。作品人気が俳優の人気を押し上げたパターンだ。

2位以下を見ると、汚れ役もいとわず大胆で振り切った演技ができる役者が支持されている。男優では、映画『十三人の刺客』での豪放な山男役で存在感を発揮した伊勢谷友介や、薄汚れた風貌で『龍馬伝』(NHK)の岩崎弥太郎を熱演した香川照之らがそうだ。

女優も同じで、吉瀬美智子は、連続ドラマに初主演した『ハガネの女』(テレ朝系)で、スッピンで髪を振り乱す熱血教師役を好演した。仲里依紗は、映画『ゼブラーマン』で、顔を黒塗りにして妖艶なゼブラクイーンに大変身。多部未華子は、ドラマ『デカワンコ』(日テレ系)でコミカルなゴスロリ刑事を演じ、共に思い切ったコスプレ姿が話題になった。

「イケメンやかわいいだけで、きれいごとしかやらない役者は受けなくなっています。奥行きや、人間的な魅力があるかが大事」と映画キャスティングプロデューサーのおおずさわこ氏は言う。

一方で、向井理、桐谷健太、松下奈緒、井川遥など、2011年の急上昇俳優が所属する事務所は、小規模であるのも共通点。大手事務所に属する場合でも、アミューズ所属の吉高由里子の場合は、マネジャーと密にコミュニケーションを取って対等な関係を築いている。どちらも、小回りの利く柔軟な育成方針が功を奏しているといえる。続いては、桐谷健太と吉高由里子を例に、マネジメント側の狙いを明かしていく。

[注]日経エンタテインメント!誌では、アーキテクト(本社・港区)の調査データを基に「タレントパワーランキング」を年1回発表している。これは調査結果を基に俳優やタレントなどの著名人の人気度をタレントパワースコアとして算出し、ランキング化したもの。ランキングの概要などについては別記事(「タレントパワーランキング2011 女優部門」と「同男優部門」)を参照。
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