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東京ふしぎ探検隊

2011/7/1

東京ふしぎ探検隊

信号機、音で歩く方向がわかる

「カッコー」の音が流れる信号機(高田馬場駅前)

音による誘導は、駅だけではない。街を歩くと音のサインがあふれている。中でも身近にあるのが信号機だ。

東京都新宿区にある高田馬場駅。JR山手線と西武新宿線、東京メトロ東西線が乗り入れる駅から早稲田方面に出ると、目の前の歩行者用信号機からメロディーが流れていた。唱歌「故郷の空」だ。「蛍の光」と同じく、もとはスコットランドの民謡だったという。信号を渡ると広場があり、その先にはさらに信号がある。こちらはメロディーではなく、「カッコー」と短い鳥の声。渡って左に曲がった場所にある信号機からは「ピヨ」とこれまた違った鳥の声が聞こえてきた。

信号機から流れる様々な音。そういえば最近、「通りゃんせ」をあまり聞かなくなった。何か理由があるのだろうか。そこで、警察庁に問い合わせてみた。

「原則として、4パターンの鳥の声を使うことにしています」。担当者によると、音の出る信号機は現在、「カッコー」と「ピヨ」が基本となっている。同じカッコウの鳴き声でも方向によって鳴き方を変えており、横断歩道を渡るとき、片側から「カッコー」、渡った側から「カカッコー」と鳴る(イラスト参照)。

音の出方も工夫している。「カッコー」と「カカッコー」、「ピヨ」と「ピヨピヨ」は音が出るタイミングを約1.5秒ずらしていて、音が重ならないようにしている。この「異種鳴き交わし方式」と呼ぶやり方が、音響式信号機の標準となっている。

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「鳥の鳴き声」に一本化、警察庁が通達
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