すぐできる、脳を鍛える10の技術脳を鍛える技術(3)日経ヘルス プルミエ

脳を鍛えるために大切な要素は「運動」「社交性」「知的活動」「バランスのよい食生活」。これらを組み合わせることで、脳内のネットワークを刺激し、予期せぬ変化に柔軟に対応できる“認知予備力”を高めることができます。ここに紹介した10の方法以外でも、四つの要素が含まれていれば、脳を鍛えることにつながります。

逆に単調なことを繰り返したり、人付き合いを断ったり、体を動かさずにいると脳の老化を招くことに。「脳を鍛える方法には、ルーチンワークではなく、いつもより少しだけ難易度を上げることが大切。“うまくできない”とあがいているときがトレーニングになるのです」と諏訪東京理科大学共通教育センター教授の篠原菊紀さん。ピアノの演奏や包丁での皮むきも、もともとできる人にとってはトレーニングにはなりません。本人にとってちょっと難しいと感じる課題に挑戦すれば「使われていないネットワークを刺激します」(篠原さん)。

以下で紹介する10の技術はどれも日常生活で行うことですが、少しだけ複雑にしたり、意識を集中させたりすることで、使われる脳の領域が広がります。3番目に挙げた「心をこめる」は家事などを行うときだけでなく、様々な行動に共通する要素。例えば絵を見るときでも、実際に買うことを考えて見るほうが、ぼんやり眺めるより脳が活性化するのです。「気持ちの入れ方で前頭葉の使われ方は大きく異なります」と篠原さんは言います。

もう一つ大切なのは「楽しむ」こと。旅行や音楽、日記といった趣味的なことは、楽しんで続ければ脳から快楽に関係するホルモンが分泌されます。すると、意欲が高まり、上達につながるという好循環に。苦手なことにチャレンジして、難しすぎて苦痛になるくらいなら、方向転換するほうが脳にはいい結果を生むようです。

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