働き方・学び方

定年世代 奮闘記

2匹が90分の授業を座持ち 頭が下がる 団塊オヤジのナメクジ探索

2012/12/8

授業中に居眠りばかりしていた学生時代のことを考えると偉そうなことはいえない。それでもあえて言わせてもらうなら、現代の学生の問題解決能力はかなり低下している。

■学生に意図的に「なぜ?」を問う

ナメクジを題材に、学生に「エネルギー節約型ライフスタイル」を講義する筆者(千葉県我孫子市)

週に1度、東京郊外の自宅からJR中央線、山手線、常磐線を乗り継いで、千葉県我孫子市下ケ戸にある川村学園女子大学に通い、非常勤講師として「生活・消費経済学」を講義している。学生とのやり取りの中でそうした印象を受けることがあるのだ。

で、理屈っぽい団塊のおじさんは授業中、学生に意図的に「なぜ?」を問うように心がけている。原因を自分なりに追究し、解決の糸口を探る癖をつけてほしい、と切に願うからだ。

■容器に入れた2匹を連れ、いざ授業へ

10月31日の授業には、在来種の「フタスジナメクジ」と外来種の「チャコウラナメクジ」を1匹ずつ、透明なプラスチック容器に入れて持参した。これが「なぜ」を引き出す格好の教材なのだ。併せて長さ30センチの定規やラップ、糸、プラスチック製スプーンも2組携行した。この日の講義のテーマは「ナメクジはなぜ生き残ったのか(エネルギー節約型ライフスタイル)」。

授業で、ナメクジが歩くスピードを測る学生たち(千葉県我孫子市)

授業では、まずナメクジが歩くスピードの測定から始める。机上にラップを張る。くねくね歩く距離を測る。時間を計測する。分速がどれくらいか、平均の速度を出す。フタスジ班とチャコウラ班の2つに分け、それぞれの担当を割り振る。

試行錯誤を繰り返しながらの測定結果は――。フタスジの分速5センチ、チャコウラは4センチ。通常、小柄なチャコウラの方が3倍ほど速い。この日は学生の前で緊張したためか、足取りが重かった。

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