2011/12/1

職場の知恵

夏目さんが、企業で働く1630人を対象にストレス度を調査。全体の平均で50点以上のストレッサーをランキングした

ストレッサーからストレスの程度を測る方法がある。「生活の出来事」法と言われるもので、「配偶者の死」や「仕事上のミス」といった生活や仕事上の出来事ごとにストレス負荷の強さを見るものだ。

右の表は、夏目さんが、企業で働く1630人を対象に、個々の項目についてストレスの程度を100点満点で点数をつけ、それらの平均を性別、世代別に算出したものだ。点数が高いほどストレス度合が強いことを示す。

上位には、配偶者や親族の死、離婚や別居などが並んでおり、大切な人との別離である「対象喪失」が最も強いストレッサーになっている。次に、会社の倒産や左遷など、働く場所や自身のキャリアを脅かすような項目が続いている。

良い出来事もストレスになる

注目すべきは、11位の「転職(独立を含む)」、26位「抜擢に伴う配置転換」、28位「結婚」といった一般的に良いと思われる出来事でもストレスがかかるという点だ。

ストレス反応を調べることで、メンタルの病の研究も進んだ。自律神経が乱れる自律神経失調症、気分が落ち込むうつ病、さらにはパニック障害や適応障害。ただ、それらは症状を見て言っているのであって、脳内メカニズムやストレッサーとの因果関係などは分からなかった。しかし、脳科学の発展で、最近はメンタルの病が発生するメカニズムがかなり分かりつつある。