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気になるストレス性の“べとべと汗”の対処法 知的に防ぐカラダのにおい撃退術 日経ヘルス for MEN

2010/7/4 日本経済新聞 電子版

汗のにおいの対策も気になるところだ。汗をかく季節になると、わきのにおいが気になる人も多いだろう。

まず知っておきたいのは、肌には2種類の汗腺があるということ。それぞれ汗の性質が違うのだ。圧倒的に数が多いのは「エクリン腺(せん)」。これは全身に分布していて、さらっとした、基本的に無臭の汗を出す。

もう一つの「アポクリン腺」は、わきの下など限られた場所にだけあり、たんぱく質や脂肪を含んだ粘り気のある汗を出す。肌表面の常在菌がこれを食べると、独特の発酵臭がする。これが「ワキガ臭」。

ただ、アポクリン腺の数は遺伝的に決まっていて、大半の日本人ではあまり多くない。多くの場合、「わきのにおいが気になる」原因は、エクリン腺の汗だ。

「ちょっと待った。ついさっき、エクリン腺の汗は無臭といったじゃないか」と思うだろうが、まあ聞いてほしい。「エクリン腺は、ストレスや運動不足で働きが鈍ってしまうと、べとつく汗を出す。それを皮膚の菌が食べて、におい成分が発生する」(五味院長)。 つまり、本来無臭のエクリン腺の汗が、ストレスなどの影響でベタベタになり、そこに菌が作用して、におうのだ。これが汗くささのメカニズム。

となると対策は? まず菌の活動を抑えること。これにはデオドラント商品が役立つ。手軽なのはスプレータイプ。ロールオンやクリームタイプは、出かける前に塗っておけば制汗作用も期待できるが、これはわきの下など気になる部位限定にしよう。

通常、エクリン腺が分泌する汗はにおわない。肌にすむ細菌が汗を代謝するからにおい始める。また、緊張するとベタついた濃い汗が出やすいが、そういう汗が発生するにおいは強い。つまり、汗くささは「菌」と「ストレス」の共同作業

「ストレスをためないこと」「さらさらの良い汗をかける汗腺になること」も非常に大切。両方をいっぺんに達成できるのは、運動。

「特に、体の隅々まで血流が巡る有酸素運動がいい」(五味院長)。一方で、エアコンを使い過ぎると汗腺が鈍るというから、こちらはほどほどに。

汗をかいたらすぐにふき取ることも役に立つ。アルコール入りの専用シートなら、発生してしまったにおい成分もある程度ふき取れる。携帯しておくと便利だ。

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