米カリスマFPがニッポン女子に伝えたいことスージー・オーマン氏インタビュー

米国で最も大きな影響力を持つFP(ファイナンシャルプランナー)、スージー・オーマン氏。2008年と09年にはTIME誌の「世界で最も影響力のある100人」の1人に選出された。そのスージーが、震災後の不安と闘う日本人女性にお金と人生について親身なアドバイスを贈る。

――長引く不況や震災の影響で多くの企業が正社員の採用を控える中、非正規で働く女性や年収200万円台のOLが増加し、自分の将来やお金に不安を抱く人が増えてきています。

スージー・オーマン  1951年生まれ。カリフォルニアでウエートレスとして7年間働きながら1976年に大学卒業。80年、ブローカーに転身。CFPの資格を取得し、87年に独立。10冊近くの著書がベストセラーになり、財テクの女王、個人資産管理のプロとして注目を集める。CNBCで司会を務める『The Suze Orman Show』での歯に衣着せぬ家計アドバイスが人気(写真:Marc Royce)

スージー(以下S) 正社員になれないことや収入が少ないことを「恥」だと感じていると、そのコンプレックスを埋め合わせるために、普段はしないはずの浪費をしてしまうのが人間なんです。恥と恐怖と怒り。この3つがお金を貯める上での最大のハードルだと知ってください。

私は以前、米国のエネルギー資源を扱う大企業、PG&Eの社員向けに資産形成のアドバイスをしていましたが、日本円で年収200万円台に当たる1万人の労働者たちのほとんどが、早期退職できるほど十分な資産をコツコツ貯めているのを見ていました。半面、1500万円台の高給を取る重役たちは、多額の退職金をもらっても、定年退職してからまた仕事を探さないと生活できない人がとても多かったんです。

非正規でも、年収200万円台でも重役の男性よりも絶対にためられる

その理由は、年収200万円台の人が1年に使う洋服代が仮に6万円だとすると、重役は1日で6万円のスーツを買ってしまうから。見栄を張らないライフスタイルを身に付ければ、年収に関係なく、お金は確実に貯(た)まるんです。

問題は収入が200万円台であることではありません。一番の問題は、あなたがあなた自身の価値を自分で認めてあげているかどうか、です。年収や洋服やモノは、あなたの価値を定義づけるものではないんです。

自分が誰かを知っていて、内側にパワーの泉を持っている人に、人々は惹きつけられます。転職時の面接であなたを採用するのも、今の会社であなたに昇進のチャンスをくれるのも「人」なんです。人が惹きつけられれば、自然とお金も集まってきます。

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