ワインたしなみ、感受性や表現力磨く

~自分のスタンダードを作る3ステップ~

こんなワインが好きという自分のスタンダードができると、ワインは格段と楽しくなる。スタンダードを基に説明すれば、レストランやワインショップなどで、より詳しいアドバイスも受けられる

1.メンターを作る
ワインの世界はあまりに広く深い。多種多様なワインを闇雲に飲んでも、道に迷う可能性が高い。そんな迷宮のようなワインの世界で迷子にならないためには「メンターを作るといい」と松浦さんは言う。専門知識を持つワインショップの店員やソムリエ、ワイン教室の講師などと仲良くなり、会話を重ねる。そして「自分の好みを自分よりも分かってくれる良きアドバイザーになってもらい、少しずつ山を登るといいでしょう」。

2.フランスワインから始める
米カリフォルニアやチリなどのいわゆる新世界のワインも魅力的だが、初心者はまずフランスワインから入ろう。「新世界ワインの多くは、フランスのブドウ品種を使い、フランスの味わいに近づけようとして進歩してきた。本流のフランスワインを押さえれば、その応用で各地のワインにも入りやすくなる」(松浦さん)。フランスワインのAOC(アペラシオン・ドリジーヌ・コントロレ=原産地統制呼称)を知れば、ラベルが読めるようになり、ワインがぐっと身近になる。

3.印象を言語化する
味覚の記憶ははかない。ワインも飲みっぱなしでは、その印象を記憶にとどめることはできない。プロは色や香りや味わいを一定のテイスティング用語を使って表現する。もちろん、普通のビジネスパーソンがそこまでする必要はないが、飲んだワインの印象を自分の言葉で表現するのは意義がある。言語化によって自分の中で基準となるワインが見えてくれば、新たに飲んだワインについても、単に「おいしい」という以外の感想を持て、楽しみが広がるはずだ。

~レストランでスマートにワインを飲むために~

【OK】お店に予算を伝える

レストランでワインを頼むのが苦手という人は少なくないだろう。だが、客はワインの知識がないことを恥じる必要はない。「料理に合うものを2~3推薦してください」とソムリエに伝え、説明を聞いて選べばよい。その際に大事なのはきちんと予算を伝えること。値段を口にするのがはばかられるなら、ワインリストの金額を指さして「これくらいで」と伝えよう。大切な会食の場合はあらかじめ店に料理とワインの予算を伝えておくとスマートだ。

【NG】ゲストに丸投げする

ゲストがワイン好きだとしても、ワインリストを渡して「選んでください」と丸投げするのはルール違反。ゲストは予算が分からない以上、選びようがない。ホストの役割も放棄している。ゲストの好みを聞いてホストからソムリエに伝えよう。食前酒を別にして2人で1本を飲むと考えれば、ワインの予算を計算しやすい。総予算6万円で4人の会食なら、料理と食前酒の合計が4万円の場合、8000円の白と1万2000円の赤を頼めるといった具合だ。

注目記事
今こそ始める学び特集