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3人の上司に学んだこと ~ママ世代公募校長奮闘記(19) 山口照美

2014/1/31

3学期が始まった。教頭先生に「1月は行く、2月は逃げる、3月は去る」と言われた通り、行事や人事関係の業務が多く、飛ぶように毎日が過ぎていく。

先日、新しい公募校長向けの研修講師を務めさせてもらった。1年前の私の不安を、少しでも解消して現場にいってほしい。願いをこめて、本音で話をした。

■プロ集団を率いるには?

学校は、職人集団の上に教頭・校長の管理職が乗った「なべぶた型組織」とよく言われる。このようなプロ集団を率いる方法は、大きく分けると2つしかない。

校長経営戦略予算で、教室に薄型テレビと書画カメラを設置した。子ども達の発表する意欲を刺激する授業作りに、活用してくれているようだ

自分が圧倒的な職人として、実践してみせ、尊敬を集めて引っ張っていくか。あるいは「お役に立つ」か。

塾講師や研修講師の経験があるとは言え、担任・教頭経験を持たない私には後者しかない。「お役に立つ」という言葉は、卑屈に思えるかもしれない。それでも、私はあえて言う。「現場のお役に立つ」という意識が無いと、おそらく1年もたない。

どれだけ理想があろうとも、授業に入るのは担任であり、専門業務を行うのは各教職員だ。チームが力を発揮するように、組織作りや後方支援を行い、その成果を保護者や地域に広報する。いつも書いているが「後方支援と広報支援」が、私の任務だと思っている。

それに加えて校長は「規範となる人格・ふるまい」を求められる。威厳も必要だが、年齢が伴わない部分もある。せめて「教育者として逃げない人間」でありたい。敷津小学校の教職員は、それぞれに子ども達を想って動いている。そのリーダーとなる以上は、率先して子ども達を褒め、励まし、子どもと喜怒哀楽を共にしたいと考えている。

■最初の上司に学んだこと

塾の新入社員になって、最初についた塾長を思い出す。40代の男性で、穏やかな社会の先生だった。営業よりも授業が大好き。近所の神社でお祭りがあったので、塾帰りの子ども達を案じて巡視に出かけたところ、塾長自身が卵せんべいを片手にはしゃいでいた。細かいスケジュール管理や目標管理は苦手。新人であっても、任せきる。あまりにもほったらかしなので、早く管理職になりたかった私は、勝手に塾内の改善を進めていった。

ただ、彼はいつも、私たちのよりどころだった。

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