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iPhoneとイヤホンで夜景をきれいに撮る

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NIKKEI STYLE

いつも見慣れた景色が、ちょっとした撮影の工夫で見違える風景写真に――。iPhone(アイフォーン)での撮影法のひとつに「長時間露光」というテクニックがある。言い換えればスローシャッター。暗い風景でも美しく明るい写真になるよう撮るときの常とう手段だ。通常はある瞬間を切り取り被写体の動きをピタッと止めるiPhoneカメラでの撮影だが、あえてスローにして被写体を流し続ければ、ひと味違った写真表現もできる。今回は、「肉眼では見えない光景」を写真で表現するスローシャッターの世界を紹介しよう。

必須アイテムは三脚とイヤホン

風景撮影の敵は何といっても「ぶれ」だ。せっかく美しい景色に出合ってカメラに収めても、ぶれているとがっかりさせられる。特に夜景の撮影ではシャッター時間が長くなるため、「ぶれ」に悩まされることがよくあるはずだ。

写真の世界では一般的にいわれることだが、レンズの焦点距離の逆数より遅いシャッタースピードで撮影するとぶれやすくなる。iPhoneで言えば焦点距離は33ミリなので、1/33秒より遅いとぶれてしまうのだ。実際、夜景にiPhoneを向けると、多くの場合、自動的に遅いシャッタースピードになるのが分かる。

そこで活用したいのが、三脚とイヤホン。もちろん三脚はiPhoneを固定するためのものだ。ではイヤホンは?

実は、iPhone付属のイヤホンは、コードの途中に付いている音量調節ボタンがシャッターボタンになっているのだ。通常はiPhoneの画面に表示されるシャッターボタンを押してシャッターを切るが、イヤホンを使えば画面に触れずに撮影できるので「ぶれ」を防ぐことができる。イヤホンをつないだiPhoneを三脚で固定し、音量調節ボタンを押して撮る。これがiPhoneでの風景撮影スタイルだ。

今回は川崎市にある工業地帯を夜に訪れ、この撮影法を実践した。写真のざらつき(ノイズ)が気になるのであれば、撮影アプリ「Kit Cam」(有料)を使ってみるといい。iPhoneの標準カメラアプリは、シャッタースピードが1/15秒より遅くできないため、写真を明るくしようと自動的に高感度撮影になってしまう。これがノイズを引き起こす原因。「Kit Cam」はシャッタースピードを1秒まで伸ばせるので、より光を多くとらえられる。感度を上げ過ぎないで済むのでノイズを少なくできるわけだ。

光の軌跡を描いてみよう

それ以上長いシャッター時間で撮るには、長時間露光専用アプリがオススメだ。今回は「Magic Shutter」を使ってみた。夜の写真でおなじみなのは、光の筋が行き交う「光跡」。車のヘッドライトや鉄道の明かりが線を描く写真は、夜の都市の様子を表現するのにうってつけだ。

まずは光跡が画面内をどう流れるかを想定してiPhoneを構える。しかし被写体の光がなかなか思うような筋を描かないこともよくある。シャッターを押すタイミングと露光時間を少しずつ変えながら撮り続ける。気に入った写真になるまで何度も挑戦してみることが肝心だ。

交差点にいたはずの歩行者が消える?

夜でなくても、スローシャッターは効果を発揮する。例えば滝や渓流の写真撮影でもよく使われる。写真では水の流れが白い筋となり、見る人に清涼感を与えてくれる。夏場に旅行で清流を訪れる機会があれば、ぜひ思い出に残してみよう。

また街なかでスローシャッターを使うと、意外な風景写真になる。東京・渋谷の繁華街。iPhoneの標準カメラで撮れば、都会の喧噪(けんそう)が聞こえてきそうな写真ができあがる。なんということはないごく普通のスナップ写真だ。だが、これを長時間露光アプリを使って撮影すると……。

なんと、そこにいたはずの歩行者たちの姿が写っていない。

実はこれは、シャッターを開けている間、画面内を通り過ぎた人や車の像が限りなく薄まっていき、動かない道路や建物など地の背景だけが残るという効果を使った撮影法だ。

このやり方で撮れば、「車の走っていない首都高」なんていうものも撮影が可能。一眼レフでは、こうした写真は「NDフィルター」と呼ばれる黒いフィルターをレンズにつけないと長時間露光で撮れない。だがiPhoneであれば、アプリひとつで済むので簡単だ。

撮影方法は異なるが、誰もいない東京の街並みを写し取った中野正貴氏の写真集「TOKYO NOBODY」は2000年に発売され、見慣れない不思議な光景が話題となった。

写真に携わるプロなら誰しも経験するフォトジェニックでない土地での風景撮影。そんなときこそ撮影者の腕が試される。今回のように露光時間を極端に長くするのもひとつの手。風景写真を撮影することもある新聞社のカメラマンも、誰も見たことのないような写真を世に発信するために、日々知恵を絞っている。

(写真部 小林健・寺沢将幸)

 米アップルのスマホ「iPhone5」のカメラ機能は8メガピクセル。この画素数は2004年のアテネ五輪で世界中のプロカメラマンが使用した当時の最新型一眼レフとほぼ同じ。ならば報道カメラマンの経験と技術でiPhoneは取材現場でも使えるのでは――。そんな発想で始めた企画「iPhone×Press Photo」。日経写真部のカメラマン2人が一眼レフの代わりにiPhoneを手に現場を巡り、関連機材やアプリケーションを使いながら新たな写真表現を探る。日経写真部は公式ツイッター@nikkeiphotoで【iPhonegraph】としてiPhone写真を掲載。「iPhone×Press Photo」では野球編、ラグビー編などiPhoneで撮影した写真特集を連載中。

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