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こだわりOFF

初めての富士登山 失敗しない山小屋選び日経おとなのOFF

2011/8/2

こだわりOFF

富士山の山頂へ通じる4本のルートには約50軒の山小屋がある。いったいどこに泊まればいいのでしょうか。富士山ならではの山小屋事情を紹介します。
小屋が密集する七合目付近

初めての富士登山では、中腹の山小屋で一泊する1泊2日のプランがお薦め。より標高の低い小屋に宿泊すれば、体への負担も小さくなる。

利用したことのない人にとって、山小屋は想像がつかない世界に違いない。電気は発電機、水は雨水をためて使い、限られた材料で食事を作る。風呂はなく、就寝は大部屋で雑魚寝が基本だ。では、具体的にどういった手順で宿泊することになるのか順を追って見てみよう。

頂上でのご来光に向けて夜間登山がある富士山。最盛期になるとチェックインは、一部の小屋を除き24時間受け付けている。料金は、前払い制で、素泊まりや1泊2食が選べる。受付が終わると部屋へ案内される。夕食は食堂で全員がまとめて取るが、人数が多いときは指示に従って入れ替え制で食べることになる。

21時ころには就寝。すぐに出発できるよう歩く格好のまま寝ることが多い。荷物は枕元に置いて自己管理するのが鉄則だ。翌日の朝食は、そのまま外に持ち出して食べられるメニューが多い。チェックアウトの時間は、人それぞれで、自分のプランに合わせて山小屋を飛び出していく。

小屋番の人たちは、24時間に近い態勢で登山者に対応しているため、必ずしもサービスがいいとはいえない。詰め込まれても普段は味わえない貴重な体験と思って、その不便さを楽しむしかないという利用者も多い。

では、静かにのんびり泊まる方法はないのかというと、それも否だ。平日にひと気の多くない御殿場口や須走口のルートを登り、込み合う七合目から山頂までの小屋を避けるなどの工夫をすれば、落ち着いた夜を過ごせる可能性は大きくなる。小屋の対応がいいかどうかを知るには、自ら電話をかけて小屋番さんと話してみるのも方法だ。アウトドアショップでアドバイスをもらうのもいいだろう。

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太子館の宿泊スペース。550人の宿泊が可能なスペースを上限350人にすることで、ゆったりと眠れるようになっている。
吉田ルート八合目にある太子館。山小屋の食事の定番はカレー。太子館ではご飯のお代わり自由。救護所も併設されている

太子館(吉田ルート八合目)

DATA 営業期間6月下旬~9月上旬/1泊2食8000円~、素泊まりなし/電話0555-24-6516

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