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2014/3/12

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【自然農「学びの会」】 八ケ岳で自然農を体験、移住して専業農家を目指す

2月の第2日曜日――八ケ岳の麓(ふもと)にある山梨県北杜市長坂の畑に、思い思いの格好をした人たちが集まってくる。クワやシャベルを担いだ本格的な農業スタイルの人もいれば、まだまだ寒いのでダッフルコートやジャンパー姿も見かけられる。

八ケ岳自然農の会「学びの会」が今年も始まる。ここは、無農薬、無肥料、不耕(耕さない)を特徴とする「自然農」を学ぶための会。参加者は子供連れの家族やカップルなど、年齢や職業はさまざま。自然農に魅力を感じた人たちが地元だけでなく、東京などからも通ってくるという。

「学びの会」の実習地は中央自動車道長坂インターから約2キロメートルの場所。毎年2月中旬から12月初めまで自然農の実践を行っている。初雪の後、白菜を収穫する「学びの会」主宰者の三井和夫さん

「学びの会」を主宰する三井和夫さん(62歳)は専業農家の生まれ。昔は化学肥料や農薬を使っていたが、体調が悪くなったこともあり、新しい農法を模索。有機農法を経て自然農に出会った。そして、三井さんは15年ほど前から「学びの会」を始めた。

「原発事故の後は、自然農の在り方が再認識され、週1回(木曜日)の研修参加者が増えてきました。12月に開いた収穫祭には卒業生を含めて40~50人が集まり、新米で餅つきをしました」と三井さんは話す。

「学びの会」参加者は三井さん宅前(写真左)の駐車場に車を止め、林道(写真右)を5~10分歩いて実習地に向かう
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早期リタイアではない、価値観の変更