自分年金1億円、まずは20年で3000万円を作る

老後の生活設計を考える上で、お金の問題は避けて通れません。日経マネー誌は「自分年金1億円」を提唱し、その実現への道筋を示しました。今回は、「1億円」をどのように積み上げるのかと、その手始めとして20年で3000万円ためるためのポイントを解説します。

公的年金や退職金、そして自らの備えを足し込んで1億円を用意できれば、老後も十分にゆとりある暮らしを送ることができる――。こうした考えの基に、日経マネー誌では、「自分年金1億円」に関する特集記事を今までにも掲載してきた。

しかし今、社会保障は大きく揺らぎ、年金減額がいよいよ視野に入ってきた。「1億円」は絵空事になってしまったのだろうか。

年金減額でも備えは可能

答えはノーだ。工夫を重ねれば目標に近づくことができるし、少なくとも無為無策より「ずっと良い」結果が実現するだろう。

ここでは、まず老後にお金はどの程度必要かを調べてみよう。生命保険文化センターの調査では、夫婦2人で老後生活を送る上で必要と思われる生活費は、平均で月額22万円余り(図1)。また、ゆとりのための費用は平均で月14万円ほどだ(図2)。平均寿命を考慮、さらに1人世帯になった後の生活費を含めると、必要額は1億円をやや下回る水準になる(図3)。

[左]図1 老後の最低日常生活費 [右]図2 老後のゆとりのための上乗せ額 なお、図1、図2のデータの出所は、生命保険文化センター「平成22年度生活保障に関する調査」。図3では、同調査のほか、厚生労働省「平成21年度厚生年金保険・国民年金事業の概況」と東京都「平成22年版中小企業の賃金・退職金事情」を基に数値を算出した
図3 老後を安心してすごすには1億円は用意したい
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