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群雄割拠の時代が到来 女子アイドル夏の陣

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NIKKEI STYLE

 夏はアイドルの季節。学生メンバーは学校が長期休みに入るため、平日昼間でも活動が可能になる。実際2013年ごろから、夏休みの平日の日中から、アイドルイベントやライブを開催する例が増えている。そのため、イベントなどをきっかけに急激に人気の出るグループが現れるなど、アイドルの勢力図が大きく変わる可能性があるのも夏の特徴だ。2014年、大きく伸びるグループをチェックした。

伸びるセールスとライブ会場、両者とも「3」がひとつの壁に

2013年夏に、AKB48とももいろクローバーZが日産スタジアム公演を果たし、頂点を打つかに見えたアイドルブーム。しかし、2014年はそろって国立競技場公演を実現。AKB48が2013年8月にリリースした『恋するフォーチュンクッキー』がロングヒットするなど、ブームは継続中のようだ。

ライブ動員とCDセールス(初週)でアイドル市場を見てみると、2大グループだけでなく、この分野全体が拡大していることが分かる。

AKB48が100万枚を超え続ける一方、SKE48が2013年比でシングルセールスを落としていることから、50万~100万枚のゾーンのグループがいなくなった。その分、乃木坂46のセールスが40万枚台に達し、秋元康氏プロデュースのグループ全体でカバーしている。ライブ規模は順調に伸びており、再びセールス面で50万枚を突破できるかが注目される。

アイドル市場全体が拡大傾向にある

ライブの規模は全体的に拡大傾向にある。象徴的なのが、日本武道館を実現したグループの多さだ。

ハロー!プロジェクトでは、2013年秋に℃-uteとBerryz工房が初日本武道館公演を果たし、2014年の7月にはスマイレージもこれに加わった。スターダスト所属の私立恵比寿中学とチームしゃちほこ、さくら学院から派生したBABYMETALも2014年に武道館公演を実現した。

中でも、でんぱ組.incは、大手芸能事務所の所属ではなく、秋葉原の小さなライブカフェからスタートしての偉業達成。本当の意味でのインディーズ出身アイドルによる武道館公演実現は、ブームの広がりを強く感じさせる。

日本武道館を狙うグループも多く控えている。登竜門と言える日比谷野外大音楽堂、中野サンプラザ、各地のZeppなど、2000~3000人クラスの会場で公演するアイドルが増えている。ここには、メジャーデビュー組だけでなく、インディーズのグループも多く顔を出す。アイドルの活動でCDリリース以上にライブが重要視されるようになり、メジャーとインディーズの間の垣根はさらに低くなっている。

下の表ではパシフィコ横浜など5000人クラスの会場を中規模ホールに入れているが、最近は3000人クラスから一足飛びに日本武道館公演を実現する例が多い。CDセールスは3万枚、ライブ会場は3000人の壁を突破することが、一般層へファンを広げるための第一歩と言えそうだ。

【飛躍グループ1】 乃木坂46
シングル50万枚突破&ライブはアリーナ級、48グループとの交流で台風の目に

2014年2月22日に、デビュー2周年記念ライブを横浜アリーナで開催した乃木坂46。同年4月2日発売の『気づいたら片想い』は、累計売上枚数が50万枚を突破し、同時期発売のSKE48、NMB48、HKT48を上回る結果を残した。また、乃木坂46の顔である生駒里奈や白石麻衣らはメディアへの露出が増え続けている。乃木坂46が上り調子なのは間違いない。

しかし、2014年のスタートを気持ちよく切れたかといえば、決してそうではなかった。2013年12月20日に行われた日本武道館でのライブが、ファンにもメンバーにも不満が残る内容だったからだ。2013年夏のZeppツアーや10月の代々木第一体育館のような観客との一体感を生み出せず、反省し、悩んだメンバーは少なくなかった。

こうした状況を受けて、2014年1月に『気づいたら片想い』の選抜メンバーを発表。センター経験者の生駒、白石、堀未央奈、女優のオファーが続く橋本奈々未をフロントに据え、ファンからの支持が高い西野七瀬を初センターに抜てきするという布陣が組まれた。

一見すると頼りないようにも感じる控えめな西野だが、後列からフロントへと少しずつ前に出てきた叩き上げのメンバー。ファンとともに成長してきたとも言え、はかなげなパフォーマンスのなかに時折見せる芯の強さは、センターを務めるのに十分だ。冠番組のヒット祈願企画でマカオタワーからバンジージャンプを敢行した勇姿も印象的だった。

2014年2月の横浜アリーナのライブでは、約4時間40分にわたって全42曲を披露。乃木坂46らしい、かれんな世界観を表現する演出にメンバーたちは全力で応え、武道館の屈辱を晴らした。このライブでは選抜に入っていないアンダーメンバーに、ソロで歌う場面が設けられるなど、それぞれの個性を発揮する機会が与えられた。この種は春に芽吹くことになり、5月3日にはアンダーメンバーだけで、1000人規模のライブを行った。

48グループと"交換留学"

2014年は、能條愛未(あみ)や中田花奈、伊藤寧々の映画主演、井上小百合の舞台出演、永島聖羅のラジオアシスタントなど、アンダーメンバーの個人活動も目立った。結成当初からあった、劇場を持たないことによる選抜メンバー以外の露出機会の少なさという課題は、こうした動きにより徐々に改善され、グループに厚みを生みつつある。

しかし横浜アリーナから2日後、メンバーとファンに衝撃が走る。直接は関係ないと思われていたAKB48グループの「大組閣」で、生駒がAKB48チームBを、SKE48チームEの松井玲奈が乃木坂46を、それぞれ兼任することが発表されたのだ。生駒は「第6回選抜総選挙」にも出馬し、2人の"交換留学"は、「大組閣」で最も大きな反響を呼ぶ事件となった。

2014年7月9日に発売された9thシングルでは、フロントメンバーにその松井を加え、西野が2度目のセンターを務めている。戸惑いながらも前シングルのセンターに全力で向き合う姿がファンの共感を得た西野を中心に、新たな船出が注目される。

【飛躍グループ2】 モーニング娘。'14
連続1位記録更新にCM出演、勝負の年にステップアップ

1997年にデビューして以来、メンバーチェンジを繰り返すスタイルで活動を続けてきた、「モーニング娘。」。2013年は1月発売のシングル『Help me!!』で3年8カ月ぶりとなるオリコン週間シングルチャート1位を獲得して以降、計3作連続で1位に。2007年以来の『NHK紅白歌合戦』出場かという声も上がったが、かなわなかった。期待感が高まっていただけに落胆したファンも少なくなかったが、メンバー自身はこれをバネにし、2014年に入っても快進撃を続けている。

まず2014年1月1日に、改名を実行。グループ名の後に西暦を入れる、「モーニング娘。'14」がスタートした。活動暦が長いため、世代によって「モーニング娘。」という名前からイメージするメンバーは異なる。そこで現在活躍している「今のモーニング娘。」の存在をアピールしようという意図がある。

2014年秋に道重の卒業が決定

2014年2月リリースの55thシングル『笑顔の君は太陽さ/君の代わりは居やしない/What is LOVE?』は、発売初週に約14万枚を売り上げ、グループ史上初となる4作連続チャート1位を達成。ある音楽関係者は「モーニング娘。'14は、オリコンチャート1位の記録を狙うアーティストにとって、シングルの発売日を重ならないようにしなければならないグループの1組になった」と指摘する。

また同月から、au学割キャンペーンのCMに出演。森三中と合体した「モリ娘。」が話題を集めた。「フォーメーション編」は、「モリ娘。」のメンバーを25歳以下と26歳以上の森三中に分けるフォーメーションを披露するという設定。このなかで、道重さゆみがリーダーに就任した頃からグループの特色となっている、隊列を組んで一体感を見せるフォーメーションダンスの要素をのぞかせた。

auのCMソングに使用された『password is 0』と、『時空を超え 宇宙を超え』の両A面で2014年4月に発売された通算56thシングルは、再びチャート1位を獲得し、連続記録を5作に更新した。

絶好調のなか、4月29日に事件が起きる。8代目リーダーとしてメンバーを引っ張ってきた道重さゆみが、自らの地元である山口県・周南市文化会館でのコンサートで、今秋のツアーを最後に、11年間在籍してきたグループから卒業することを発表したのだ。

2013年に田中れいなが卒業し、24歳の道重以外はいずれも10年以降に加入した10代(14~19歳)のメンバー。「ベテランの道重+10代の若手9人」というメンバー構成になっていたことから、彼女の卒業はそう遠くないと目されてはいた。しかしそれだけに、知名度の面でも、若いメンバーをまとめる部分においてもリーダーシップを発揮してきた道重の卒業は、ファンにとって大きな衝撃だった。

2014年を勝負の年と位置づけているだけに、下半期は、2013年にはかなわなかった大みそかの紅白出場に向かってばく進するだろう。

道重以外の若いメンバーの一般的な知名度はまだそれほど高くはないが、ここにきて歌とダンスの実力が高く評価されている。2012年以降のシングルでセンターを務める新エースの鞘師里保や、バラエティー番組で個性的なキャラクターを発揮する生田衣梨奈、サブリーダーの飯窪春菜・譜久村聖(ふくむらみずき)らの存在が、確実に浸透しつつある。悲願達成のためには、秋以降、若手メンバーだけどれだけ存在感を示せるかが鍵となりそうだ。

(ライター 大貫真之介、高倉文紀)

[日経エンタテインメント! 2014年7月号の記事を基に再構成]

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編集:日経エンタテインメント!
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