体の中の「生ゴミ」再生システムで たんぱく質をリサイクル働きもののカラダの仕組み 北村昌陽

ここで大事なポイント。たんぱく質は劣化しやすい分子で、熱や酸化ストレスの影響で簡単に変性してしまうのだ。だから細胞の中では、時間とともに少しずつ、変性たんぱく質が“生ゴミ”のように蓄積していく。

 

「それをきれいにする働きが、オートファジーです」

オートファジーはこんな感じで起きる。細胞内に隔離膜という膜がおもむろに出現し、周囲の空間を包みこむ。そこにリソソームという別の小胞が合体。リソソームが持ち込んだ分解酵素によって、包みこまれた成分(主にたんぱく質)が分解される。分解産物(アミノ酸)は、新たなたんぱく質合成に使われる。つまりオートファジーは、お掃除役と同時に、“リサイクルシステム”でもある。

オートファジーは基本的に、ランダムに起きるという。つまり古いたんぱく質だけを狙うというより、たまたま膜の中に入ったものを、古いものも新しいものもまとめて壊す。けっこうアバウトなやり方だ。

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