肩が軽く凝り始めた段階で、「気づく」ことができれば、ちょっと動かして緩めよう、と対処することができる。実は、体を一日中、そんなふうに少しずつ動かしながらリセットを繰り返しているのが人間なのです。マッサージを受けて良くなったけれど、また凝りが……とつぶやいているよりも、こまめにリセットした方が断然気持ちがいい。そんな体とのつきあい方を、連載でお伝えしていけたらと考えています。

さて、1回目のテーマは「姿勢」です。立った姿勢でまず意識。両足は地面にどんなふうについていますか。重心がずれていませんか? 頭は体の軸の上にきれいにのっていますか? 

「人間がきちんと立つ」という状態は、頭のてっぺんから体の軸が真っすぐ1本の線として突き抜けるようなイメージです。前後、左右、どこにも負担がかからないニュートラルな状態。しかし、そんな理想的な立ち方をしている人は少ないですね。私が教えている理学療法学科の学生でも、正しい姿勢の人を探す方が大変なくらい。

崩れた姿勢は骨盤に表れます。大きく分けると「骨盤前傾型」と「骨盤後傾型」の2タイプ。自分はどちらのタイプか、壁を背にして立ってチェックできます。

(この記事のイラスト/もと潤子)
【骨盤の傾きを確認しよう】
壁からかかとを5cmほど離して真っすぐ立つ。頭、お尻、背中を壁や柱にぴたっとくっつけて、壁と腰の隙間に手を入れてみよう。靴は脱ぎ、素足で行うこと。

ちょうど良い姿勢は?
 壁と腰の隙間に手のひら1枚分がぴったり入る、あるいは手首ぐらいで止まるぐらいが理想的。骨盤が前にも後ろにも傾きすぎず、バランスが良い姿勢といえる
ウェルエイジング 健康で豊かな人生のヒント