■むくみ改善、ホルモンの産生にも好影響

代謝が上がると、まず変わるのが血流やリンパの流れ。水分や体温が一部に滞らないので、「むくみ」や「冷え」などの不調改善につながる。
一方、筋肉が刺激されるので、代謝や筋機能の増強に関わる性ホルモンにも良い効果を生みそうだ。
性ホルモンはこれまで、卵巣や精巣などで「DHEA」という前段階の物質から合成酵素の働きで作られるとされていた。しかし、最新の研究では「この合成酵素は、筋肉にもあることが分かり、筋肉自体がDHEAを取り込んで性ホルモンをつくる機能があると考えられている」と、専修大学の相澤勝治講師。
この働きは、筋トレなどで筋肉の活動を高めるほど活発になる。ストレッチのような運動も、「性ホルモンの産生を高めるための刺激として重要」(相澤講師)と、いえそうなのだ。
■肩と股関節が柔らかいと美姿勢で、凝りや腰痛も解消
体のしなやかな動きの要になるのが、「肩」と「股関節」の周りにある筋肉群だ。「肩」の周りが硬くて動きが悪いと、胸や背中の動きが縮まり姿勢が崩れる。これが肩こり の原因にもなる。同じく、「股関節」の周りが硬いと骨盤が傾き、ゆがみをつくる。こちらは腰痛の原因になる。
こんな体のトラブルを起こしやすい二大ポイントをほぐすのにもストレッチが効果的なのだ。凝りを取るのにもいい。
筋肉がほぐれてくると、姿勢がきれいになり、ゆがみが取れる。ストレッチを続けると「肩こりや腰痛の解消、予防になる」(法政大学の伊藤教授)。
硬くなった筋肉をストレッチで伸ばすことは、非常に有効な手立てだったのだ。
ストレッチには「静」と「動」があるどっちもやってみよう
ストレッチというと、小学校で習った柔軟体操を思い浮かべる人が多いのでは? 反動を使って筋肉を伸ばそうとするとき、目いっぱいまで伸ばすと“これ以上伸ばさせまい”とする筋肉の「伸張反射」が起きて、痛さの割になかなか伸びない。筋肉は、この伸張反射が起こらないようにしながら脱力したときに伸びやすくなる。まず静的ストレッチで筋肉をほぐしたら、さらに動的ストレッチで体の動きをスムーズにしていこう。
ストレッチというと、小学校で習った柔軟体操を思い浮かべる人が多いのでは? 反動を使って筋肉を伸ばそうとするとき、目いっぱいまで伸ばすと“これ以上伸ばさせまい”とする筋肉の「伸張反射」が起きて、痛さの割になかなか伸びない。筋肉は、この伸張反射が起こらないようにしながら脱力したときに伸びやすくなる。まず静的ストレッチで筋肉をほぐしたら、さらに動的ストレッチで体の動きをスムーズにしていこう。