ストレッチで「やせスイッチ」オン 一生太らない体を作る日経ヘルス

2012/1/15

フィットネス

体が「柔らかい人」は、「硬い人」に比べて、きれいになれるポイントがいくつもある。まず、体を大きく動かすことで、1日で消費するエネルギー量が高まる。次に、正しい姿勢で動くようになるため、体の負担が減って凝りや痛み、疲れが解消する。つまり、ダイエットしたい人にも、柔らかい体は有効なわけだ。一方、肩から股関節(こかんせつ)までの「体幹」が柔らかい人は、「動脈硬化になりにくい」「血管が軟らかい」との研究報告もある。柔らかい体は、全身の巡りを高めて、細胞にも元気を与えてくれる。

動くのがおっくうになってしまった体では、筋肉はこわばり、活動量も消費エネルギーもダウンしている。筋肉のポンプ作用もきちんと働かないから巡りも悪くなって、むくむことにもなりかねない。

こんなサイクルから抜け出すイチオシの方法が「ストレッチ」。その魅力は、激しい運動や無理な食事制限をしなくても、やれば確実に体が変わること。運動量は小さいが、こわばった筋肉を伸ばしていくと体の動きが大きくなって、日ごろの消費エネルギーがアップして“やせスイッチ”がオンに。姿勢が良くなって動きもしなやかになるから、見た目もすぐにきれいになってくる。

代謝の良い体になっておくと、冷えや肩こり、腰痛にもなりにくい。続けていけば、一生太らない体も夢じゃない。

体が軽やかに動き代謝が上がる

ストレッチによる主な効果は、「筋肉がほぐれて伸びる」「関節の可動域が大きくなる」の二つ。これらは、いわゆる“柔らかい体”になる条件だ。

体が柔らかくなると、どんないいことがあるのか? 答えはズバリ、“やせ体質”になること。「体を大きく動かせると、消費エネルギーが上がる。また、よく動かす部位は脂肪がつきにくい」(近畿大学の谷本道哉講師)。ダイエットにもいいのだ。

さらに、よく動く体は、代謝やホルモンのアップ、姿勢が整い肩こりや腰痛を改善、疲れにくくなる……などなど、いいスパイラルを次々に生んでくれる。