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学校現場の「拡声器」になりたい ~ママ世代公募校長奮闘記(15) 山口照美

2013/11/29

先日、民間出身の公募校長と教育委員との意見交換会が、メディアの入った中で行われた。注目されることは、マイナスにもプラスにもなる。

長いこと「経済格差を教育格差にしない」をテーマに原稿を書き、教育ブログで発信し、出版社に企画書を持ち込んだが、誰も振り向いてはくれなかった。その頃、『チーム・バチスタの栄光』などの著書を持つベストセラー作家、海堂尊氏のコメントを読んだ。

敷津小ではベテラン教師の提案で、3年生以上に1人一冊ずつ教室備え付けの国語辞典を用意した。自校の課題解決のアイデアは現場にある。実現のための「ヒト・モノ・カネ」の調達が、校長の大きな仕事だ

「小説が売れたことで、僕は拡声器を手にした。医療問題に注目してもらえるようになった」

私も、拡声器が欲しい。学校現場では、表に出せない教育問題に取り組み、解決のための工夫を凝らしている。「民間のアイデアを取り入れて」と言われても、私が考えつくアイデアの多くは全国のどこかで実践されている。それなのに、メディアにはなかなか取り上げられない。

だから、私は注目される場を利用して伝えたい。公立小学校は子ども達のセーフティーネットとして、必死に活動している。学力向上以前の課題に、日々追われている。今、変えなければ、いつか破綻する。他の公募校長の方も同じ想いで、教職員や教頭先生の多忙について訴えた。

■メディアはネット世論の「空気」に乗る

「公募校長が学校現場の忙しさを訴える」。

その報道が出ると、ネットで批判的な意見がちらほら。「そんなこともわからずに応募したのか」「それを何とかするのが民間の力だろう」「学校に来る覚悟が足りない」……そんなことは、わかっている。公募校長のそれぞれが覚悟を決めて現場に飛び込み、教職員と一緒に解決策を探っている。

今回は、教育委員やマスコミに学校現場の代弁役として、各校長が気づいたことを語っただけだ。

それなのに、今は公募校長が何を言ってもマイナスにしか響かない。いや、メディア側で仕事をしたことがあるから分かる。「マイナスに見えるよう編集する」のが、今の旬で読者や視聴者に受けがいい。放映されたシーンで、興味深い編集があった。

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