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降水確率30%…傘はどうする? 数字に隠れた「雨のサイン」 気象予報士 伊藤みゆき

2013/6/28

6月下旬になって梅雨前線の活動が活発になってきました。日々、傘が活躍しています。

6月25日までの10日間の日照時間。東北地方の一部を除いて、平年よりも陽射しが少ない。「年間で昼が最も長い時期」だが、梅雨空で太陽は雲隠れ。(気象庁HPより)

梅雨時は、「傘を持つか、置いていくか」「折り畳み傘にしようか、長い傘にしようか」と迷うことが多くなります。

そんな時、「降水確率」を判断材料にしている人が多いかと思います。でも、この「降水確率」は誤解されていることも多いのです。

「東京地方の6時~12時の降水確率は70%」というのは、

1.東京で午前中に4時間くらい雨が降る。止んでいる時間は短い。
2.東京の7割程度の地域で雨が降る。雨の降る地域が多い。
3.東京で「30%」の時よりも強い雨が降る。雷が鳴るかも。

などと、思われがちですが、正しくは「東京地方のどこかで(面積は問わず)、6時~12時までの6時間に、『1ミリ以上の雨が降る』と100回同じ予報が出された時に70回は降っています」という意味です。

実際、私ももう一度調べ直して、予報士仲間にこの表現でいいかを確認したほど、ハッキリ覚えにくい用語です。

つまり、降水確率の数字は、雨の強さ・降っている時間や範囲・雨の量などとは関係ないのです。

東京地方は「東京23区」と「多摩」を合わせた地域名で、そのどこかで「1ミリ以上の雨」が降るかどうか。10%なら、10%の予報が100回出されたときに10回降っていて、100%なら、100%の予報が出されて100回降っている…と、雨の降りやすさだけを示しているのです。

NHK気象・災害ハンドブックによると、降水確率予報は1980年6月から東京地方で始まり、1982年7月からは全国で発表されているそうです。

コンピューターではじき出された確率は36%などとなっていますが、四捨五入して10%刻みの11段階(0%から100%まで)で発表されます。

この11段階で、傘を持つか迷う確率は30%という意見が多く聞かれます。

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