人気ファイナンシャルプランナー(FP)の花輪陽子さんと夫の俊行さんは、リーマンショックのあおりで結婚半年後の2009年にそろって失業。その後家計を見直して資産1500万円を築くなど見事に復活を果たしました。こうした経験から花輪夫妻は、細かい節約をコツコツ積み重ねるよりも、シンプルで費用対効果の高い改善策を実践することが重要だと指摘します。本連載(全2回)では、花輪夫妻が編み出した家計改善テクニックを紹介します。今回は、日常の買い物やサービスを利用する時の工夫や通信費削減の「スゴ技」を解説します。
[日常の買い物&サービス編]
バーゲン情報に振り回されず、「いつでも安い店」を探す
買い物や日常利用する各種サービスで、まず知っておきたいポイントは、「いかに無駄なものを買わないか」。これに尽きる。期間限定型のポイント還元セールやクーポンなどは、どうしても消費欲をあおられて買い過ぎてしまう。「私も過去に何度も失敗しています」(花輪陽子さん)。
つまり、なるべく「いつでも」他より安い店、「いつでも」優遇がある店を押さえておくことが重要だ。そうすれば売り手に振り回されず、自分のペースで「おトク」を享受できる。
食料品や日用雑貨をネットスーパーで買う人も多い。ネットスーパーは、買い物中に合計金額が分かるのは便利だが、注意すべき点がある。それは、「○○円から送料無料」の仕組み。送料無料になる金額をクリアしようと、不用品も買い足してしまいがちになる。そこで花輪家では、生協のオンライン注文を活用している。生協は配送手数料が1回200円程度と比較的低いためだ。
一方、デパートでの買い物は1社「集中」を心がけると、より良い優遇サービスを受けられる。宅配便や写真印刷などでも、最安のサービス元をしっかり知っておきたい。
花輪夫妻が語る家計改善テクニック
【技その1】生協のオンライン宅配を活用
日々の食品や生活雑貨を買う場合、共働きの花輪家が利用しているのが生協です。ネット注文する際に会計の前に必ず合計額を確認し、買い過ぎたかなと思ったら、前の画面に戻り不要な物を外していきます。例えば、週1回の注文で1回当たり上限額を7000円と決めておけば1カ月の支出が3万円を超えません。システム化して食費をコントロールしましょう。
