東京23区から見える富士山、ベスト10は

高層ビルからのパノラマ、東京ならでは

江戸川区のタワーホール船堀から。荒川と首都高がアクセントを添える。田代さん撮影

5位から7位は高層ビルからの眺望だ。タワーホール船堀は江戸川区の施設で、正式名称は江戸川区総合区民ホール。田代さんが推薦するポイントは「行政の施設なので無料で利用できること。東京東部では貴重な高層階にある展望台です」。

眼下には荒川が流れ、その上を首都高速の高架が走る。見通せば高層ビル群があり、その奥に富士山が見えてくる。「写真を撮るときはスタッフに一言伝えてほしい」と江戸川区の担当者。元日から4日までは休業となっている。


東京タワー特別展望台(250m)から。富士山の手前が丹沢山地。田代さん撮影

東京タワーからの展望はその高さが魅力。250メートルの特別展望台から眺めると、神奈川・丹沢山地の最高峰である蛭(ひる)ケ岳のちょうど山頂の上に、富士山がにょきっと顔を出す。

東京スカイツリーからの眺望も魅力的だが、スカイツリーよりも東京タワーの方が富士山には近い。「心情的には東京タワーを推したいですね。東京の象徴ですから」と田代さんは笑う。


世界貿易センタービル展望台から。写真には写っていないが、右手に東京タワーがある。田代さん撮影

JR浜松町駅にある世界貿易センタービルは、東京タワーが間近に見える展望台だ。152メートルの高さからのパノラマが魅力。近くに東京タワー、その奥には富士山、というツーショットも楽しめる。

田代さんのおすすめは夕景。「ライトアップされた東京タワーと富士山のシルエットが美しい。ダイヤモンド富士の穴場でもあります」と話す。同ビルは建て替えを計画している。


葛西臨海公園の「ダイヤと花の大観覧車」の中から見えたダイヤモンド富士。手前にはうっすらとお台場の観覧車が見える。田代さん撮影

8位の葛西臨海公園は、大観覧車からの眺望という変わり種。最も高いところで117メートルあり、観覧車の頂上からは、東京湾やお台場の観覧車などと一緒に富士山が見えてくる。

田代さんによると、「計算上はちょうどバレンタインの頃にここからダイヤモンド富士が見えるはず」といい、カップルにもおすすめだ。

1周は約17分。田代さんは「観覧車のてっぺんでちょうどダイヤモンド富士がベストショットになるよう、計算して乗った」という。専門知識がないとそこまでは難しいが、タイミングを計ってみるのもいいかもしれない。

電車と富士山、取り合わせの妙

新交通ゆりかもめと富士山。車窓からも見える。田代さん撮影

9位のゆりかもめは車窓からの眺め。角度を変えながら見えたり隠れたりする富士山を探すのが楽しい。自動運転なので、先頭車両の先頭座席は迫力がある。田代さんは「車窓富士」という新ジャンルとして提唱している。

10位の多摩川浅間(せんげん)神社は富士山信仰で知られる浅間神社の一つ。最寄りは東急東横線・目黒線・多摩川線の多摩川駅。境内に入り階段を上っていくと、左手に展望広場があった。実はここは社務所の屋上になる。目の前には多摩川が流れ、そこを東急線の電車が走り抜けていく。開放感あふれるパノラマが魅力だ。境内には勝海舟直筆の石碑もある。

多摩川浅間神社から。東急線の下は多摩川が流れている。田代さん撮影
多摩川浅間神社の境内にある石碑は、勝海舟の揮毫(きごう)だという。「食行身禄(じきぎょうみろく)」と書いてある

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