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マネー研究所
日経マネー 特集セレクト

2014/6/18

日経マネー 特集セレクト

こうした割安に放置されたままの中小型株を丹念に探し続けた。リーマン・ショック後に取り入れた信用取引も功を奏して、過去2年はほぼ倍々ゲームで資産を殖やしていった。

当たり前を実践するだけ

公認会計士という職業柄、財務諸表を読み込むことは苦ではないが、それが投資家としての武器とは感じていない。誰でも入手できる情報の価値を正しく理解するという基本を実践してきただけ。

昨年11月、プラザクリエイトが海外企業との提携を発表したものの、株価は動かず。鳥山さんが買い増しているうちに株価は500円台から翌年1月には2650円まで跳ねた。スマートフォンの普及などで今後は情報の偏りによる割安株は減るかもしれない。それでも「中身が見えづらい投資信託より株式の方が価値が分かりやすい。日本株が全て割高に感じるまで戦術は変えない」(鳥山さん)。

現在は分散を図るために日本株だけで100銘柄以上を持つ。ビックカメラや吉野家ホールディングスなど優待銘柄の定番も多く交じるが、残りは鳥山さんならではの視点で化けると踏んだ銘柄だ。

資産が1億円を超えても生活が派手になることはない。自分へのご褒美は昨年末に買ったロレックスの時計のみだが、投資で得た開業資金で予定より数年早く独立できた。事業は軌道に乗りつつあるが、まだ千客万来とはいかない。業務の合間にデイトレで投資の腕をさらに磨けそうだ。

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