ゆとり教育世代女子、楽観的でコスパ感覚は抜群働く女性の25年 世代別研究(5)

「コスパ」を重んじる彼女たちは、ファッションにおいても「着まわし」を追求する賢い消費者だ。

さらに、悪目立ちはしたくないという思いは強いものの、スマホをデコってアレンジしたり、みんなと同じバッグに自分なりのチャームをつけて少し差をつけたりと、ささやかに個性を表現している。

「親にバブル世代が多いので、ブランドへの拒否反応もないし、上質なものを見抜く眼も養われている」(牛窪さん)。

そして、バブル世代の両親の影響を受けて、恋愛観にも変化が表れるのがこの世代。旅行で家族を楽しませたり、さりげなく母親をサポートしたりと、頼りがいがある父親。さらに、それを頼りにする母親の姿を見てきた。

「そんな環境で育った子どもは、男女ともに草食系世代ほど保守的ではなく、恋愛や結婚への意識も高いはず」と牛窪さん。長らく落ち込んでいたカップル率や婚姻率が、持ち直すことも期待できる。

このように、あらゆる要素において上の世代とのギャップが大きく、問題児扱いされがちなゆとり世代。しかし、それゆえに与えられた最大の特権は、「期待値が低い」ということ。

「ゆとり世代なんだから仕方ない」と、半ばあきらめがちな先輩たちに対して、「いろいろと教えてください」と後輩らしく歩み寄り、真面目な姿勢を見せれば、「ゆとり世代だけど話がわかる」「意外とちゃんと仕事ができる」と、思いのほか評価が上がるはず。

理解されにくい自分たちの立場を逆手にとって、上の世代と距離を縮めるのが賢い方法だろう。

ゆとり世代の強み&弱み
【強み】「オンオフの切り替えが上手」
「仕事は仕事」と潔く割り切り、効率を追求しながらこなす。また、仕事とプライベートはしっかりと切り離して考え、充実させている。
【弱み】「上の世代に理解されにくい」
先輩たちとの価値観の違いが顕著で、コミュニケーションが難しいと思われがち。「面倒で付き合いにくそう」と、レッテルを貼られやすい。

この人たちに聞きました

福沢恵子(ふくざわ・けいこ)
ジャーナリスト・昭和女子大学グローバルビジネス学部特命教授。1983年早稲田大学政治経済学部卒。在学中に女子学生の作る就職情報誌「私たちの就職手帖」を創刊、初代編集長を務める。卒業後、朝日新聞記者を経て1990年にフリーランスのジャーナリストとして独立。「女性と仕事」を中心テーマに執筆や講演を行う。
牛窪恵(うしくぼ・めぐみ)
マーケティングライター。インフィニティ代表取締役。財務省財政制度等審議会専門委員。1968年東京生まれ。日大芸術学部映画学科(脚本)卒業後、大手出版社を経て2001年に起業。主な著書に『男が知らない「おひとりさま」マーケット』『独身王子に聞け!』『ただトモ夫婦のリアル』(いずれも日本経済新聞出版社)

(ライター 西門和美)

[nikkei WOMAN Online2013年4月26日付を基に再構成]

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