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男一人旅 どっぷり快感、竹富島で目覚めた素の自分

2014/3/22

「離島でひとり裸になる」を目的に、週休3日で訪れた沖縄県竹富島。絵はがきのようなビーチで憩い、サンゴを敷き詰めた集落で元気なおばぁと触れ合い、訪れた初日に、あっさり心を裸にされてしまった(前回、「南国の離島、竹富島で身も心も『裸族』」を参照) 。次はいよいよ、身にまとった衣を脱いで、体も裸になる番だ。せっかく手にした3連休なのだ。島の神様も、大目に見てくれるに違いない。

■大きなヒップの「ゆうこ」にほれた

竹富島2日目の朝は、水牛車体験からスタート。宿泊した「星のや 竹富島」では、朝一番の水牛車に乗ることができる。集落内の乗り場まで車で送ってもらうと、なるほど、路地はすっかり掃き清められている。毎朝の掃除は、琉球時代から続く風習らしい。それだけでなく、年に2回ほどの大掃除もあるという。

路地の掃除には、いろいろな意味があるようだ。生活の場である島への感謝や、観光客に対するもてなし……。ハブを見つけやすくする目的もあるようで、これはいかにも沖縄の離島らしい。何でも、掃除をさぼると島内放送で、名指しで叱られるのだとか。それはかなり恥ずかしい。けれども、へたに法律などで取り締まるより効果がありそうだ。

さて、わが牛車を引くのは雌水牛の「ゆうこ」、16歳。人間でいえば46~47歳で、ベテランのキャリアウーマンというところ。角の花飾りがキュートだが、10人以上は乗れる牛車を軽々と引っ張る怪力の持ち主でもある。水牛は、農業に従事していたものが、機械化とともに“再就職”をして、現在は牛車のけん引で観光客を楽しませているというわけだ。

まだ、集落に人が出ていない時間に、水牛散歩ができるのは魅力だ

車が動き出すと、引き手のおじぃのガイドが始まる。水牛はとても賢く、ルートは完全に把握しているそうだ。S字やクランクもお手のもので、ちゃんと牛車の内輪差を考えてコーナーを曲がるというから恐れ入る。そんな「ゆうこ」の巨大なお尻に頼もしさを感じつつ、おじぃの島案内に耳を傾ける。

竹富島の家屋は、すべて南向き。屋根には必ず魔よけのシーサーが置かれているが、中央にあったり、右寄りだったり。聞けば、シーサーの位置は仏壇の位置を示すのだという。その真下に仏壇があり、シーサーがそれを守っているのだ。また、各家屋とも、路地からの入り口には「マイヤシ」と呼ばれる塀が立っている。これは目隠しとともに、疫病防止のためという。出入りは、家屋に向かって左側から行うのがルール。右側は神様の通り道だからだ。

どの民家も手入れが行き届いている。正面の石積みがマイヤシ

さらにおじぃは「集落にはまっすぐな路地はありません」と言う。確かにどの路地も奥までは見通せない。これも魔よけのため、わざと曲げてあるらしい。御嶽(おん)や神司(かんつかさ)、疫病防止、魔よけなど、島の人々の生活は、常に神とともにある。

水牛車観光の所要時間は、およそ30分。おじぃは最後に三線(さんしん)を取り出し、民謡の「安里屋(あさどや)ユンタ」を披露。自分はその間、「ゆうこ」の“運転技術”に感嘆させられっぱなしだった。

花飾りでおしゃれした美人の「ゆうこ」にぞっこん

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