実は知らない 「晴れ」「曇り」の見極め方気象予報士 伊藤みゆき

普段の通勤日なら、雨さえ降らなければ晴れでも曇りでも構わなくても、休みの日は「曇りよりも晴れてほしい」と思う人が多いことでしょう。

特に行楽なら、晴れと曇りではテンションの高さも違ってきますよね。

では、「晴れ」と「曇り」の境目はどの段階にあるでしょうか?

1.空に雲がほとんどない場合だけが「晴れ」。
2.雲が空の半分以下なら「晴れ」。
3.雲が空の8割くらいまででも「晴れ」。

■雲が8割の空は「晴れ

この問題を出すと、多くの人が「2」と答えがちですが、正解は「3」です。

気象庁では「空全体を雲が占める割合=雲量」で天気を判別しています。空のあちらこちらに広がっている雲を寄せ集めたとして、それが全天のどのくらいの量になるかをみるのです。

日本の雲量は0から10までの11段階に分けられています(国際的には0から8まで)。雲量が0~1なら「快晴」、雲量が2~8は「晴れ」、雲量が9~10は「曇り」です。一般的に「雲が8割・青空2割」なら曇りかと考えると思いますが、晴れの幅は一般の感覚よりもずいぶん広いんです。

また、「曇り」もさらに、「曇り」と「薄曇り」に分けられています。地上から空高いところまでを下層・中層・上層の3段階に分けて、どの階層の雲が多いかによって判断します。

曇りの定義は「雲量が9以上であって、中・下層の雲が上層の雲より多い場合」、薄曇りは「上層の雲が中・下層の雲よりも多い場合で、薄い雲を通して地物の影が出来ることが多く、予報では“晴れ”として扱う」となっています。

上層に広がる薄い雲が空いっぱいに広がっているが、うっすらと太陽が見える。この場合、地面には影が出来るので「薄曇り」となり、天気予報では「晴れ」に含まれる