生活に隠れたムダを省くことが、貯まる第一歩。今の暮らし方をほんの少し見直すだけで、貯まるようになるんです! 今日から始めたい「貯まる習慣」を紹介します。
毎月の貯蓄額を2万円増やすなら、見直したいのが食費。ランチ代、飲み会代、デザート代…実は働く女性にとって、平日の出費の多くを占めているのが「食事」なのだ。
■時間を上手に使えると節約も上達する
「『できることは自分でやる』のが節約の基本。そのための時間を作り出せるかどうかも、重要なポイント」と、FPで節約アドバイザーの丸山晴美さん。例えば、週に一度はお弁当を作るために15分早起きしてみる。日曜におかずを作っておき、平日はそれを使って自炊する――。時間の使い方を少し変えるだけで、お金は貯まるようになる。
携帯電話代や美容費なども、工夫次第で出費を抑えることが可能。「携帯電話でネットサーフィンをしない」「化粧品は最後まで使い切る」などは、実際に貯め上手な読者が実践しているワザ。ぜひ取り入れてみて。
△ 外食代 |
△ カフェ代 |
△ タクシー代 |
△ 美容費 |
△ 酒・たばこ代 |
見直すべきは“消えもの”出費
「飲む、乗る、吸う…。お金はかかるけれどモノとしては残らない“消えもの”にこそ、ムダが隠れている場合が多い」(丸山さん)。月の貯蓄を2万円増やすなら、まずはそれぞれの“消えもの”に毎月いくらかけているか、計算してみることから始めよう。
~食生活を見直すだけで月2万円貯まる~
月~日曜の「1週間プログラム」を続ければ、月2万円の貯蓄も夢じゃない。
【月曜】 コンビニ朝食をやめて、家で食べる
朝ギリギリに起きて、朝食はコンビニで買い、会社の机で食べる…。そんなゆとりのない生活はお財布にも心にも悪影響。1日のスタートを快調に切るためにも、週に1~2度は15分ほど早起きし、自宅で簡単な朝食を。コンビニ朝食を週に2回減らせば、1カ月では3200円の節約に。
週に2回、家で朝食を食べた場合
{コンビニ朝食(500円)-自宅の朝食(100円)}×月8回=月に 3200円 の節約
【火曜】 会社にマイタンブラーを持参
仕事に疲れたらコーヒーやお茶を買いに行ってひと休み…。その飲み物代、1日100円でも1カ月続けると、計2000~3000円の出費に。自宅で作ったお茶やコーヒーを、マイタンブラーで持参するのがおすすめだ。カフェ通いを週に2回減らしただけで、月に2800円を節約できる。
カフェ通いを週2回減らした場合
コーヒー1杯(350円)×月8回=月に 2800円 の節約
【水曜】 お弁当の日を週1日増やす
平日の出費で最も大きな割合を占める食費。中でも毎日のランチ代は、1カ月で見ると万単位の出費に。その分、節約効果も大きく、週に1日お弁当の日を増やせば、月に約3000円も節約できる。冷凍食品を活用したり、昨晩の残り物を詰めたりするだけでも十分。
{ランチ代(1000円)-お弁当材料費(300円)}×月4回=月に 2800円 の節約
【木曜】 自炊を週1回増やす
面倒だからと、夕食をコンビニや外食ですませることはない? 「貯めるための基本は、時間や手間をお金で買わないこと。『できることは自分でやる』という姿勢を持ちましょう」。自炊が苦手な人は、ご飯だけ炊いておかずは総菜を買うなど、無理のない範囲でチャレンジしてみよう
{外食代(1500円)-夕食材料費(500円)}×月4回=月に4000円の節約
【金曜】 食後のデザートを週1回減らす
会社帰りのコンビニで、友人との食事の場所で…。自分へのご褒美と称して、つい手が伸びがちなデザート。しかし「“ご褒美”が言い訳になってしまうと貯まりません。『週に1度だけにする』『毎月1万円を貯蓄できたら買う』などと、ストレスのたまらない範囲でルールを決めましょう」
デザート代300円×月4回=月に 1200円 の節約
【土曜】 出たくない飲み会は断る
気の進まない飲み会にダラダラと参加するのは、お金も時間もムダ! 参加するメリットを見極めて、時には断る勇気も持とう。また2次会に出ると、それだけでプラス3000円ほどの出費に。1次会で思い切り楽しんだら2次会は帰るなど、メリハリをつけて
2次会費3000円×月2回=月に6000円の節約
【日曜】 お宅訪問の手土産に手作りクッキーを持参
親しい友人同士なら、自宅訪問の手土産に自分で作ったクッキーやケーキを持参しても。最近では100円ショップで製菓材料からラッピング用品まで手に入る。無料のレシピサイトで作り方を検索すれば、数百円でおいしい手作りスイーツの出来上がり。
クッキー購入費(1500円)-材料費(500円)=月に 1000円 の節約
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1カ月続けると…
合計 月に 2万1000円 を貯蓄に回せる
食生活の見直しを1カ月続ければ、月2万円以上の節約に! 「暮らしのムダを省くことで、本当に必要なことにお金を使えるようになります。ただしすべてを我慢すると、つらくて続かない。自分に効果的な方法を見極めて、ストレスにならない範囲で取り入れて」
この人に聞きました
丸山晴美さん
ファイナンシャルプランナー(FP)。節約アドバイザー・旅行会社などを経て01年独立。雑誌やテレビで節約アドバイザーとして活躍、FPとしても家計管理や貯蓄方法についてアドバイス。取り組みやすい手法が人気。近著に『節約の作法』(ソフトバンククリエイティブ)
(日経ウーマン編集部)
[日経WOMAN別冊働き女子の貯め方&ふやし方入門」の記事を基に再構成]
[参考] 日経WOMAN別冊働き女子の貯め方&ふやし方入門」では「月収10万円女子の1000万円達成ルート」「脱・お金オンチ 30代までにやっておくべきこと」「投資トレーニングレッスン「日本株インデックスファンド」「外貨MMF」「直販投信」「個別株」「泣かされないための金融機関との付き合い方&買ってはいけない金融商品」などを掲載している。
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