旅行・レジャー

京都ここだけの話

祇園祭で♪コンチキチン~ 音で味わう京都の風情

2013/3/28

街を歩くと目に飛び込む景色だけでなく、聞こえてくる音も気になるときがあるはず。京都ならではのサウンドに、耳を澄ましてみましょう。

【登場人物】
東太郎(あずま・たろう、30) 中堅記者。千葉県出身。人生初の「関東脱出」で京都支社に転勤し半年。取材時もオフの日も突撃精神で挑むが、時に空回りも。パソコンを立ち上げるとき、しばらく心の中で起動音をマネしている。
竹屋町京子(たけやまち・きょうこ、25) 支社の最若手記者。地元出身、女性ならではの視線から、転勤族の「知識の穴」を埋める。自転車のベルを真ちゅう製に変えたら音の響きが良くなりご機嫌。
岩石巌(がんせき・いわお、50) 支社編集部門の部長。立場上、地元関係者との交遊も広く、支社で一番の「京都通」を自任する。ギターで弾けるのはディープ・パープルの名曲「スモーク・オン・ザ・ウオーター」のイントロだけ。

(登場人物はフィクションです)

■コンチキチンから「おしゃみ」まで

東太郎 すっかり暖かくなって、桜が例年より早く咲き始めてしまいました。支社の花見の日には散ってしまってないかと心配です。

竹屋町京子 まあまあ、外を出歩くのが楽しい季節になってきた、ということでいいじゃないですか? 相手は自然なんだし。

岩石部長 盆地の寒さは厳しかったから、春の到来はとにかくうれしいよ。

京子 外を歩いていると、いろんな音が聞こえてきませんか? 京都ならでは、っていうのもありますよ。

太郎 音って、活字には最も不向きなテーマだなあ。それに街を歩いててもクルマの音ぐらいしか聞こえないし、支社にいたら原稿を催促する本社デスクの電話が鳴るのが恐怖でさえあるし。東京にいるときと変わらない、ってことですが。

部長 まったく風情のないヤツだな。カタカナで「コンチキチン」って書いてあると、祇園祭のお囃子(はやし)が頭に浮かんでこないか?

鴨川の水流を整える段差が、京都を代表する音をうみ出す

太郎 そういえば、たしかに。

京子 京都を代表するサウンドイメージといえば、私は西陣の機織りの音ですね。昔に比べたら減りましたが、今でも「カシャンカシャン」っていう、織り機の音が聞こえますよ。

部長 京都の音といえば、やはり三味線であり鼓であり……って言うと、なぜか本社の顰蹙(ひんしゅく)を買うんだよなあ。

京子 「花街で遊んでばっかりだろ」という誤解ですね。

■鴨川が奏でる悠久のサウンド

太郎 まじめな話をすれば、京都を代表する音って鴨川の流れじゃないですか?

部長 どういうことだ?

太郎 街中にもかかわらず、風情のある音がよく聞こえるじゃないですか。ポイントは音をうみ出す段差です。淀川を経て大阪湾へと流れる鴨川ですが、京都はまだまだ中流域で、所々に段差があります。小さな滝みたいなもので、そこで心地いいサウンドが発生するわけです。

部長 なるほど、そういうことか。

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