民放の影響力低下が起こす2011年エンタメ界の激震品田英雄のヒットのヒント

日経エンタテインメント!  2010年ヒット番付
1AKB48
2
3アバター&3D映画
4 ONE PIECE
5ゲゲゲの女房
6池上彰
7もしドラ
8K-POP
9マツコ・デラックス
10Twitter
11サッカーW杯日本代表
12向井理
13THE LAST MESSAGE 海猿
14いきものがかり
15告白
16西野カナ
17渡部陽一
18iPad
19レディー・ガガ
20お願い!ランキング

日経エンタテインメント2011年1月号より

「2011年以降も民放テレビ局の影響力低下は続きそうだ」と、心配そうに語るのは大手番組制作会社のある幹部だ。

エンターテインメント業界の2010年のヒットを振り返ると、AKB48や嵐、アバターと並ぶが(表1)、例年ならヒットの発信源となる民放テレビ局の存在感が薄い。20位にテレビ朝日の「お願いランキング」がランクインしたが、深夜からゴールデンタイムに進出したのにもかかわらず、深夜番組の持つ低予算の作りを続け、「ちょい足し」や「AD」をブームにしたことが“現代的”と評価されたのに留まった。

逆に、2011年注目されるのが、この3つの流れだ。

(1) NHKがイケメンの発信源になる

2010年は「ゲゲゲの女房」が大ヒットし、出演した向井理がスターになった。また、大河ドラマの「龍馬伝」では岡田以蔵を演じた佐藤健、高杉晋作を演じた伊勢谷友介がブレークした。

このNHKパワーは今後も続きそうだ。大河ドラマ「江」には秀忠役で向井が出演するが、ミュージカル「テニスの王子様」で人気になった瀬戸康史(森蘭丸)や斎藤工(京極高次)ら若手イケメンが次々と登場する。また、朝ドラ「おひさま」は主演の井上真央の脇に映画俳優として注目されている高良健吾やロックバンドRIZEのドラマー金子ノブアキが並ぶ。ほかにも若手男優の大胆な起用が続く。

この背景にはNHKの構造がある。もともと出演料が安く人気俳優の起用はむずかしかったため、将来性のある若手を数多く青田買いしてきた。同時に、収録前からワークショップを実施したりリハーサルを繰り返すので、育成のためと芸能プロダクションが積極的に送り込んできた。そこに民放局の勢いがなくなったことが重なり、「NHKドラマはおもしろくて、新鮮なイケメンが登場する」(ドラマ好きな30代女性)という評価につながっているのだ。

NHK連続テレビ小説「おひさま」 安曇野と松本市を舞台に、戦争に負けずに明るく生きた陽子(井上真央)の半生を描く。朝ドラでは異例の男性キャスト4人の発表会見を開いた。右から金子ノブアキ、高良健吾、井上真央、永山絢斗、田中圭。2011年3月28日スタート。NHK総合月~土曜8:00~ほか

(2) 舞台に大物、人気者が続々登場する

2011年はテレビの人気男優が多数舞台に登場する。藤原竜也が三谷幸喜の「ろくでなし啄木」に、小栗旬が映画で有名な「時計じかけのオレンジ」に、妻夫木聡は野田秀樹の「NODA・MAP『南へ』と続く。若手でも、向井理高良健吾松坂桃季らの舞台出演が決まっている。

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