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日経エンタテインメント2011年1月号より
「2011年以降も民放テレビ局の影響力低下は続きそうだ」と、心配そうに語るのは大手番組制作会社のある幹部だ。
エンターテインメント業界の2010年のヒットを振り返ると、AKB48や嵐、アバターと並ぶが(表1)、例年ならヒットの発信源となる民放テレビ局の存在感が薄い。20位にテレビ朝日の「お願いランキング」がランクインしたが、深夜からゴールデンタイムに進出したのにもかかわらず、深夜番組の持つ低予算の作りを続け、「ちょい足し」や「AD」をブームにしたことが“現代的”と評価されたのに留まった。
逆に、2011年注目されるのが、この3つの流れだ。
(1) NHKがイケメンの発信源になる
2010年は「ゲゲゲの女房」が大ヒットし、出演した向井理がスターになった。また、大河ドラマの「龍馬伝」では岡田以蔵を演じた佐藤健、高杉晋作を演じた伊勢谷友介がブレークした。
このNHKパワーは今後も続きそうだ。大河ドラマ「江」には秀忠役で向井が出演するが、ミュージカル「テニスの王子様」で人気になった瀬戸康史(森蘭丸)や斎藤工(京極高次)ら若手イケメンが次々と登場する。また、朝ドラ「おひさま」は主演の井上真央の脇に映画俳優として注目されている高良健吾やロックバンドRIZEのドラマー金子ノブアキが並ぶ。ほかにも若手男優の大胆な起用が続く。
この背景にはNHKの構造がある。もともと出演料が安く人気俳優の起用はむずかしかったため、将来性のある若手を数多く青田買いしてきた。同時に、収録前からワークショップを実施したりリハーサルを繰り返すので、育成のためと芸能プロダクションが積極的に送り込んできた。そこに民放局の勢いがなくなったことが重なり、「NHKドラマはおもしろくて、新鮮なイケメンが登場する」(ドラマ好きな30代女性)という評価につながっているのだ。

(2) 舞台に大物、人気者が続々登場する
2011年はテレビの人気男優が多数舞台に登場する。藤原竜也が三谷幸喜の「ろくでなし啄木」に、小栗旬が映画で有名な「時計じかけのオレンジ」に、妻夫木聡は野田秀樹の「NODA・MAP『南へ』と続く。若手でも、向井理や高良健吾、松坂桃季らの舞台出演が決まっている。