公立中学校に進む場合 親の素朴な疑問Q&A

2014/5/13
公立中学に進学するとしても、事前に準備しておくことはないのだろうか? 公立中学生を中心に指導にあたるスクールの塾長に心構えを聞いた。

Q1 公立中学に行くなら小学生のときは塾に行かなくていい?

小学校の授業に十分ついていけており、学校の宿題もすんなり一人でできるのなら、塾に行く必要はない。

ただ、学校の授業がよくわからないと感じるなら、教科書を復習する形式の授業をする塾に行くのも一つの選択肢。特に算数は4~5年生でわからなくなって落ちこぼれるケースが多い。ペースが速くてついていけないからだ。この場合、じっくり時間をかけて教える塾を探すことが大切である。

勉強が大好きで本人が楽しめそうなら進学塾に行って順位を競ってみるのもいい。 ただし塾によっては、合格者を増やすために、中学受験を勧めてくることがある。公立進学を親子で確認しておくことが必要だ。

Q2 中学受験する子は、小学校の教科書よりずっと難しい勉強をしている。その勉強をしていないのは将来、不利?

中学受験用のテキストには「小学生が勉強するのか」と驚くほどの内容が詰め込まれている。難関校の入試問題にも対応できるよう特別に編集されたものだが、この内容をすべて理解できる子どもはとても少ない。受験したが結果として公立に進んだ子も、未消化な部分を残している。

また、この時期は知的な発達に個人差が大きい。早熟な子と晩熟な子がいるのだ。大切なことは、子どもの発達の様子を見極めて、適切な内容を学ばせることだ。中学受験の勉強をしていないことで不利になることはない。大学受験への道のりを公立中学から始めるのなら、学校の授業を大事にすることだ。

Q3 公立中学に入ったら塾に行くべき? 狙いが公立高校と私立高校で行く塾は違う?

多くの子どもは高校受験時に私立と公立を併願する。高校側もそれを分かっているので、私立だからといって、教科書の範囲を超えた難問などを出すことはまれだ。一部の大学附属の難関校を除き、専用の進学塾に行く必要はない。 それより高校受験で早くから意識しておく必要があるのは内申書だ。

これは、中学での全科目の評定を高校に提出するもので、公立高校ならどこの都道府県でも、当日のテストの点数に加え、合否の判定に一定のレベルで勘案する。学校の成績を上げるには、テストの点数以外に、課題物の提出も大事なポイント。塾に行くより、学校の授業と課題をしっかりこなすことがまずは先決だ。

Q4 英語は小学生のうちから特別に勉強したほうがいい?

学習指導要領の改訂で、公立中学校の英語の授業時間数が増えた。また、小学校でも低学年から英語を学ぶように変わりつつある。

公立中学校に進学する際に、最もウイークポイントになりそうなのが、この「英語力」だ。私立では、これを伸ばすために時間数を多く取り、授業にさまざまな工夫をしている。英語を教えるスキルの面で、教員の経験も豊富だ。

公立中進学なら、中学受験準備に時間を取られない分、小学生の時点から英語をしっかり学んでおくのも選択肢の一つだ。小学生でも塾などできちんと学ぶことが、「英語力」向上のポイントになる時代がくるかもしれない。