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保育園入園前に知っておきたい「病気のマナー」

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NIKKEI STYLE

 子どもが保育園に通うようになると、病気にかかることが多くなります。園で病気を流行させないために、またお互い子育てしながら働く者同士として、守っていきたいマナーとはどんなものがあるのでしょうか。「知ろう小児医療 守ろう子ども達」代表の阿真京子さんに教えてもらいました。

もう10年近く前になりますが、わが家は長男が0歳だったとき、保育園入園後の数カ月は、「保育園に行く回数と休む回数、どちらが多いのだろうか……」、という日々を過ごしていました。

「自分が仕事をしていなければ…」「自宅でみてあげていればこんなに病気を繰り返さなかったのでは…」「この子は弱いんじゃないか…」。そんな風に自分を責める日々でした。あるとき、とある病院の先生に「2歳までは集団生活は向かない。病気のことを考えたら家でみているべき」なんて言われ、仕事を続けるか本気で悩んだこともあります。

しかし今は、「知ろう小児医療守ろう子ども達」の会の活動を通して、小児科の先生による講座を開催するたびに、先生たちの言葉に励まされ続けています。

みんな、病気になって、成長する

「子どもは病気になって強くなっていくんだよ」

「病気になって免疫を獲得していくんです」

「病気になるのなんて、早いか遅いかだけ。保育園入園時にたくさんなる子もいれば、幼稚園の入園時になる子もいる。またならない子もいる。それだけだよ」

そんなメッセージを聞いているうちに、自分を責める気持ちはなくなっていきました。

「みんな、病気になって、成長する」――子どもが病気のときに親ができることは、自分を責めることではなく、よくみて(観察)、書いて(記録)、そして伝える(伝達)。この3つなのだと思っています。

保育園や学校では、確かにある程度、病気は「うつし合う」ものです。「誰がこの病気を持ち込んだ第一号か?」なんて話もよく聞きますが、そんな話をするのはとってもナンセンス。園で病気を流行させないために、またお互い子育てしながら働く者同士として、守っていきたいマナーがあります。

感染症などの登園基準は守るのが親としてのマナー

1.【登園の基準】

まずは、登園の基準です。各自治体によって、感染症などの病気に関しては、登園の基準がきちんと設けられています。例えば、インフルエンザは、発症した後5日を経過し、かつ、解熱した後2日(幼児は3日)。ノロウイルスやロタウイルスは、嘔吐下痢などの症状が治まり、普段の食事が摂れること。いずれも登園許可証が必要です。医師による許可証が必要なのか、保護者の記入でよいのかなどは、自治体によって異なります。

通っている園で流行させないためにも、この登園基準を守ることは、親としてのマナーだと思います。

うっかり登園して「後で知らなかった!」とならないためにも、(登園許可証を医師に発行してもらう手間もかかります)。自治体のウェブサイトなどで入園前にチェックしておきましょう。

熱を無理矢理下げても、子どもは6時間で急変することも

許可証が必要な病気とまではいかなくても、子どもの熱が出ている場合はどうでしょうか。子どもの熱はたいてい夜上がり、朝下がるものです。中には、解熱剤で無理矢理熱を下げて園に連れてくる保護者もいると保育園の先生から聞くことがあります。

仕事が大事なのはもちろんわかりますが、場合によっては、子どもの命にかかわることがあるという意識を忘れないで持っていたいものです。

健康な子どもを育てていると、重症化することなんて遠い世界の話に感じる人がいるかもしれません。ですがうちの子は、中耳炎にしかかかったことのなかった0歳9ヶ月のときにけいれんを起こし、それが複雑型でその晩、あっという間に重症化しました。

子どもはこんなに急変してしまうことがあるんだな、と身につまされました(おかげさまでその後回復し、元気に成長しています)。小児科の先生からは、「子どもは6時間で急変する」と聞きます。

あまり心配しすぎるのは親・子ども双方にとっていいことではありませんが、子どもの病気の場合は、甘く考えていると危ないこともあるのです。

受診の必要性がないのに、園の先生が受診を強く勧めたら?

2.【保育園との付き合い方】

保育園の先生とは密なコミュニケーションが必要です。例えば、熱で呼び出しがあった場合や調子が良くないときは、日中の様子を先生から詳しく聞いておく必要があります。病院に連れて行き、医師に様子を伝える際には、いつもと比べて食欲はどうだったか、遊べていたか、睡眠はしっかりとれたか、おしっこやうんちの状態はどうだったかなど、園での様子が診断の手掛かりになることもあります。

保育園の先生が夜間の受診を強く勧める場合がありますが、それは医師のお墨付きが欲しいから。医師の「大丈夫です」という言葉が欲しくて、「心配」というボールを保育士さんは親に手渡したわけです。今すぐ受診が必要な状態かそうでないのか、保育士さんであっても学んでいればわかるはずのこと。親も、そうなのです。

「元気に遊べている」「ごはんを食べられている」「しっかり眠れている」「いつも通りおしっこやうんちが出ている」ことを確認したうえで、救急の受診が必要かどうかいま一度保育士さんとも一緒に考えてみたいものです。また、受診した際の医師からの助言は、保育士さんと共有してみるとよいですね。

保育園の先生やかかりつけ医と、上手にコミュニケーションをとりながら、誰かに心配のボールを押し付けるのではなく、子どもを真ん中にみんなが協力して支え合っていきたいものです。

阿真京子さん
「知ろう小児医療 守ろう子ども達」代表。1974年東京都生まれ。マレーシアの国立大学で日本語講師、外務省外郭団体での国際交流に携わった後、夫と飲食店を経営。長男の病気で救急に駆け込んだことがきっかけで「知ろう小児医療 守ろう子ども達」の会を2007年に立ち上げ、各地で乳幼児を持つ父母向けの講座を開催。厚生労働省の検討会や東京都小児医療協議会などさまざまな委員を務めながら、国や自治体が主催するシンポジウムやセミナーで講演を行う。9歳、6歳、4歳、3男児の母。

[日経DUAL2014年3月18日掲載記事を基に再構成]

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